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2026/03/06

このような「解釈」もあり得るところに、エミリー・ブロンテの原作『嵐が丘』の偉大さがある

 

 

今回の『嵐が丘』の映画化は、ユニーク過ぎて、途中から何を見ているのか、見させられているのかと思った(笑)。

 

監督のエメラルド・フェネルのアプローチは独特で、その趣味、志向に合う人は人口の中でも少数派ではないかと思われる。

 

『バービー』のマーゴット・ロビー(キャサリン役)、次期ジェームズ・ボンドの呼び声もあるジェイコブ・エロルディ(ヒースクリフ役)、そして『アドレセンス』で鮮烈なデビューを果たしたオーウェン・クーパー(若きヒースクリフ役)といった豪華な俳優陣に恵まれながら、ハーレクイン的な恋愛映画ですらない(もっとも、宣伝のイメージからはそのような作品を想定するだろう)このような「奇妙な映画」を撮るのは、エメラルド・フェネルの才能だとは言える。

 

もっとも、原作の『嵐が丘』からは、かけ離れている。

 

興行的には成功し、最初の週末で制作費を回収したようだし、舞台となったハワースには観光客が殺到しているようで、とりあえずは良かった。一方、批評的にはかなり厳しく、ロッテントマトは58%。壊滅とは言えないが、絶賛とも言えない。

 

来週、私のシラスの番組でもとりあげる。

 

私は、これだけ勢いのある作品だし、監督はいわば「確信犯」だろうから、思い切って100点満点で10点くらいの点数をつけてもかえってリスペクトになるかと思う。

 

このような「解釈」もあり得るところに、エミリー・ブロンテの原作『嵐が丘』の偉大さがあるのだとすら思う。

 

ただ、映画を見ても原作の本質はわからない。映画は映画として見て、その後原作をちゃんと読むことをおすすめします。

 

20260306

3月 6, 2026 at 08:54 午前 |

2026/03/05

抹茶のグローバルな人気が沸騰

 

日本の発想の根底にある「なごみ」にはいろいろな形があるが、一つわかりやすい例は「抹茶アイス」だろう。

 

今や海外でも人気の抹茶だが、誰がどう見てもジャパンである。一方、アイスクリームは西洋伝来のもので、これをまぜあわせて、なごませると抹茶アイスができる。

 

このように、もともと起源が異なり、性質も違うものを共存させて、一つに融合させるのが日本の「なごみの道」であって、抹茶アイスはその典型だと言えるだろう。

 

最近では抹茶のグローバルな人気が沸騰していて、品薄なのだという。

 

20260305

3月 5, 2026 at 06:46 午前 |

2026/03/04

金継ぎを通して世界を見る

 

 

「金継ぎ」のすばらしいところは、壊れてしまった器も捨てないで継いで、修復し、そのことによってかえって新しい「景色」が生まれて、味わいが生まれることだ。

 

 人生も同じで、そもそも壊れてしまっても続いていく。自分という存在は、継いで続けていくことで、味わいも出る。人間関係も同じである。

 

 金継ぎとは、自分の不完全さを受け入れ、人生の履歴を引き受けることである。

 

 金継ぎを通して世界を見ると、自分の通ってきた道がかけがえのないものだと感じるし、個性に対してやさしい気持ちになれる。

 

20260304

3月 4, 2026 at 08:30 午前 |

2026/03/03

ヒースの大自然と同様、その土壌から結実するまでには、時間がかかる

 

 今日、#シラスフロントロー でエミリー・ブロンテの『嵐が丘』を取り上げるが、メンバーにとっても、私にとっても、メモリアルな体験になりそうだ。

 

 私は大学の時以来の再読だった。以前も英語で読んだ。

 

 舞台となっているヒースの大地を訪れたことがある。読みながら、文明と未開、生活と感情がぶつかるその世界と、あの荒々しい自然が溶け合って、なんとも言えない気持ちになった。

 

 『嵐が丘』は20世紀になって急速に評価が高まった作品で、ヴァージニア・ウルフなどがその真価を見出した。

 

 ヒースの大自然と同様、その土壌から結実するまでには、時間がかかる、そんな文学史上のカノンである。

 

 

20260303

3月 3, 2026 at 07:44 午前 |

2026/03/02

終わったあと、晴天を見上げて

 ぼくは、フルマラソン、おそらく10回くらい? 走っていると思うのだけれども、もはや準備とか、細かいことをいろいろ言っても仕方がないと観念している。

 

 今回は、朝の計量が85.9キロだった。本当は、いつもよりも少しウェアを脱いで誤魔化したので、86キロ超えていたと思う。

 

 痩せないとヤバいとは思っていたのだけれども、果たせなかった。せめての抵抗として、最後の9日間、一滴もお酒を飲まなかった。宴会とかあって、飲め飲めと言われても、固辞した。

 

 東京マラソン2026。多くの方々の努力に支えられていて、感謝しかない。歩く時も、少しでも前に進んで、ということで敗北感なしで、これは戦略的に歩いているんだ、と思うことにした。

 

 ペースを上げると、本当に足が筋肉痛でかたまって止まるので、ポンコツはポンコツなりにがんばった。

 

 後ろから、収容のバスが迫ってくるので、それが気が気ではなかった。

 

 実質、6時間25分とかだったんじゃないかな。体重も所要時間も、最高記録だった。

 

 終わったあと、晴天を見上げて、ちょっとだけ涙が出そうになった。

 それを誤魔化して、もっとらしいツイートをした。

 

 無事に生きて、走ることができました。

 

 ありがとうございました。

 

20260302

3月 2, 2026 at 06:42 午後 |