人間には、やばい気配を察知する能力がある。
先日、ある通りを少し急ぎ足で歩いていた。そしたら、前方に、ガラケーで風景の写真をとっている女性がいた。
そのとき、なんとはなしに、「あっ、やばい」という気がした。その女性の全体の雰囲気というか、ガラケーのかまえ方というか、何かが私の心にアラームをならした。でも、その色はまだほんのり薄いオレンジだった。
なにげに通りすぎようとしたら、突然、その女性が私の横を、同じペースで歩き始めた。
な、な、な、な、なんだ君は!
アラームの色が、赤くなった。
そしたら、その女性が、「あら先生、先生がなぜこんなところに!」と言うではないか!
アラームの色が、真っ赤になって、ピコピコ点滅し始めた。
なぜこんなところにって、用事があって歩いているのダ!
「お急ぎですよねえ」
そう、お急ぎだから、早歩きしているのダ! 私は失礼にならない程度に会釈した。
そしたら、その女性は、あきらめたのか、歩みをゆるめた。
私はほっとして、歩き続けた。その時!
カシャッ!
なんと、背後から、ガラケーで撮影する音がするじゃないか。タイミングといい、距離といい、私の後ろ姿を撮ったに違いなかった。ふりかえりはしなかったけど。
角を曲がって、あの人は一体なんだったんだ、と改めてコワイ気持ちになった。いきなり横を歩き始めて、あら先生、みたいに言って、最後はオレのくまもんみたいな後ろ姿を断りもなしに撮影する。失礼というか、コミュニケーションのタイミングがへんというか、ぼくはおびやかされたよ。
そして、不思議なのは、なぜ、あのとき、ガラケーをかまえて風景を撮っているその姿を見たときに、あっ、これはヤバイ! と感じ取れたのか。いやあ、人間は、実に多くのことを察知しているんだねえ、諸君!
結論。人間には、やばい気配を察知する能力がある。
6月 12, 2013 at 09:51 午前 | Permalink
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