『幸福になる「コンビニの使い方」』
よく買い物にいくコンビニに、私の本2冊が置いてある。こち亀や、ゴルゴ13や、ドラえもんの中に、なぜか『幸福になる「脳の使い方」』(PHP新書)が置いてある。
最初に見たときは、ひええと思った。同時に、少し嬉しかった。
次にコンビニに行ったとき、ほぼ同じ位置に置いてあった。やっぱり二冊置いてあった。
その次にコンビニに行ったとき、ほぼ同じ位置に置いてあった。やっぱり二冊置いてあった。相も変わらず、二冊置いてあった。
目立つんだよね、『幸福になる「脳の使い方」』。こち亀や、ゴルゴ13や、ドラえもんの間におくと、すげえ目立つ。なんというか、小豆色の存在感、みたいな。その背表紙にしっかり書いてある。幸福になる「脳の使い方」 茂木健一郎 って書いてある。穴があったら入りたい。
その次にコンビニに行ったとき、ほぼ同じ位置に置いてあった。やっぱり二冊置いてあった。相も変わらず、二冊置いてあった。だんだんドキドキしてきた。苦しくなってきた。
だってさ、いつ行っても、二冊置いてあるんだぜ。ほぼ同じ位置に。っていうことはさ、仕入れて置いてあっても、ぜんぜん売れていない、ってことじゃないか!
こち亀や、ゴルゴ13や、ドラえもんは、入れ変わっていく。季節とともに、次のステージへと移っていく。笑顔の子どもや、缶コーヒーを手にした兄ちゃんに読まれ、ひとときの幸せを与え、そうやって自分の任務を全うしていく。コンビニから、それぞれの人生に、「嫁入り」していく。
ところが、オレの『幸福になる「脳の使い方」』だけが、いつまでもそこにある。「嫁入り」もせず、放置されている。
選挙期間中の議員さんの駅頭立ちではないが、いつも、そこにいる。飽きずにそこにいる。
っていうか、いつまで売れずにそこにいるんだ、オレの『幸福になる「脳の使い方」』よ!
オレはだんだん、『幸福になる「コンビニの使い方」』がわからなくなってきたじゃないかっ!
5月 18, 2013 at 08:03 午前 | Permalink
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