ほっとするのは、とっぷりと暮れた夜の道を歩いているとき。
ほっとするのは、とっぷりと暮れた夜の道を歩いているとき。
社会的な文脈からも開放されて、はだかの自分になれる。部屋に閉じこもっているよりも、夜風に吹かれて歩いているときの方が、自分自身に戻る。
時折、立ち止まってスマホのスイッチを入れると、そこだけがぽっと明るくなって、まるで蛍が出現したようでもあり。そうやって、呼吸を続けていると、次第に心の底が落ち着いていく。
明るいのは、昼間だけではない。電灯が点いている時だけではない。視線や関係や脈絡があると、そこは明るくなる。
夜道を歩いているときこそが、広い世界に向き合いながら、薄暮につつまれる時間。
だからこそ、私は、時に用もないのに夜道を歩き回ってみるのだ。
5月 27, 2013 at 08:35 午前 | Permalink
最近のコメント