国家とは 『自由と人生』より
リヒャルト・クーデンホーフ・カレルギー著、鳩山一郎訳『自由と人生』(Totaler Staat - totaler Mensch (1937))より、冒頭の文章。
人間は神の創造物である。
国家は人間の創造物である。
従って、国家は人間の為めに存在するが、人間は国家の為めに存在するのではない。
国家なき人間と云うものは考え得られるが、人間の無い国家は到底考えられない。
人間は目的であって、手段ではない。
国家は手段であって、目的ではない。
国家の価値は、正確にその人類に対する効能の如何に関する。即ちその人間の発達に貢
献することが大なれば大なるほど善であるが、その人間の発達を妨害するに到れば、直ちに悪となる。
これを以て国家は、人間の自由や安全や発達を促進し、或いは妨害することによって、人間の味方ともならば、また人間の敵ともなり得るのだ。
5月 1, 2013 at 08:53 午前 | Permalink
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