毎日回転するからねえ。
カピオラニ・コミュニティ・カレッジ(KCC)でのレセプションが終わったあとで、リキさんに二次会のお誘いをうけた。「うちで飲まない?」
リキさんは、ワイキキで、「ふるさと」というお寿司やさんを経営している。本当は、着いた日にふらふら歩いていて、ふるさとを見て、ああ、いいな、と思ったのだけれども、さすがに初日から寿司屋に入るのは堕落しすぎだろう、と通り過ぎていたのだった。
入って、生ビールをいただいて、わいわいやっていると、リキさんが言った。
「うちはね、毎日新鮮なネタだから。これは、ホノルルでは珍しいことなんだよ。どうしてかわかる?」
「どうしてですか?」
「業者はね、ネタを、ロットで持ってくる。でもね、普通の店は、それを、一日で使いきることができない。だから、毎日取り寄せるというわけにはいかないんだ。」
「ああ、そうか、リキさんのところは、お客さんがたくさんきて、回転が速いから。」
「いやあ、こういう日が来るとは思わなかったよ。開店した頃は、ほとんど日本人の客だけだったけど、今では、日本人は4割。4割は、白人(Caucasian)だからねえ。最初は、アメリカ人が来ても、カリフォルニアロールとお銚子一本で、二人で分けて食べるんですよ。商売にならない。ところが、最近はトロでもウニでも何でも食べる。かえって日本人の方が、珍しいからと、ロールものを注文するねえ。」
ぼくは、こういう話を聞いたときに、何か心の中でかちっと当たるものがあるように感じる。
ネタの新鮮さを保つためには、お客さんが回転しなければならない。経営は、そのような小さな配慮の積み重ねで出来上がっているのだろう。

リキさん
4月 24, 2013 at 03:27 午前 | Permalink
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