ぼくの体重のなぞ。
ぼくに会う人には、二種類いる。「あれ、茂木さん、最近やせたんじゃない?」と言う人と、「茂木さん、また太ったわね」と言う人。驚くことに両者の出現頻度はほぼ半々なので、私の体重のリアルな変動を反映しているというより、認知的なバイアスなのだろう。
前者は、おそらくは心やさしい人である。後者は・・・
ところで、最近、一つの悩みがある。
自動ドアの前に立っても、それが開かないことがあるのだ。
先日、ミラノにいったときもそうだった。朝食会場に入ろうとしたら、自動ドアが開かない。あれえ、と思って一生懸命踏んでいると、スリムなイタリア人のおじょうさんがやって来てドアの前に立ったら、簡単に開いた。そういう感じのことが、時々ある。
親友の池上高志はひどいやつで、ぼくのことを見て、「あれ、なんだか、お前、影が薄くなったんじゃないの?」と言う。一番のピークは数年前で、最近は言わなくなったが。
それで、ぼくは影が薄くなったから自動ドアが開かなくなったのかと思ったら、最近のドアは光学センサーとかで、体重で踏むんじゃないとも聞いた。
子どもの頃の自動ドアがなつかしい。なんだかふかふかで、大いに踏み甲斐があったマット。あの頃は、体重が本当に軽かったから、苔を歩く子鹿のように一生懸命踏んでいたな。
いずれにせよ、ぼくは体重のなぞに苦しんでいる。ぼくは重くなったのか、軽くなったのか。
ぼくが踏むと簡単に開く自動ドアは、果たして心やさしいのか、それとも。
4月 28, 2013 at 08:51 午前 | Permalink
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