斉藤さん?
昨日、交差点でぼんやり信号待ちをしたら、ぐるっと回ってきたおばさまが、私の顔を見るなり、「あっ!」と叫んだ。
また来たか、と身構えたら、そのあとおばさまは、意外なことをおっしゃった。
「斉藤さん!」
ん? 私は、びっくりして、頭の中が白くなった。斉藤さんですか?
今まで、いろいろな「勘違い」をされたことがある。『プロフェッショナル 仕事の流儀』にかかわっていた頃は、よく「あっ、プロジェクトXの」とか、「情熱大陸見ています」とか言われたし、全体の雰囲気からなのか、「指揮者の方でしょう」とか、「あっ、ほら、アーティストの」とか言われたこともある。
しかし、「斉藤さん」と言われたのは初めてだった。
おばさまは、私の方を指さしながら、「斉藤さん」と繰り返し言っている。
そこに、おばさまの伴侶であると思われる、温厚な紳士がいらした。おばさまは、おじさまのところに歩み寄って、「斉藤さん」がどうのこうの、と言っている。
その時、信号が青になった。私はほっとして歩きだした。おじさまが、「あの人は斉藤さんじゃなくて」と説明しているのが聞こえて、それが遠くなっていった。
よかった。紳士が、おばさまの勘違いを、やさしくただしてくださっているに違いない。
それにしても、初体験だった。おばさまがあまりにも確信を持って言うので、一瞬、揺らいだじゃないか。
みなさん、私は、「斉藤さん」なのでしょうか。
4月 16, 2013 at 07:25 午前 | Permalink
最近のコメント