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2013/03/18

おじさん温泉2013

 「おじさん温泉」第一回は、確か今から十五年くらい前に、塩谷賢、竹内薫、井上智陽と宮沢賢治の故郷の温泉に行ったのが始まり。

 竹内が、宮沢賢治の本を書いていて、その取材と称して出かけたのだ。

 以来、メンバーが少しずつ移り、場所を変えながらも、「おじさん温泉」は続いてきた。

 ちなみに、「おじさん温泉」という名前は、「おじさん」と他人に言われる前に自分たちで言ってしまおうという「攻め」の姿勢である。

 おじさん温泉2013。今年の参加者は、幹事として、電通の佐々木厚部長、筑摩書房の「たけちゃん」こと増田健史、NHK出版の「怪奇オオバタン」こと大場旦、そして18歳からの私の畏友、「でぶ塩」ないしは「おしら様哲学者」こと、塩谷賢である。

 東京駅で落ち合い、列車に乗って伊東方面に落ち延びていった。車内から、ビールを飲んだ。たけちゃんは勢いがあって、ぐいぐい生ビールを飲む。

 宿について、オオバタンが遅れて着いたあたりから本番開始。

 おじさん温泉の伝統として、私が、たけちゃんとオオバタンに、日本の人文系に対して「文句を言う」というセッションがある。なぜ二人が犠牲になるのかと言うと、たけちゃんもオオバタンも、人文系の編集の大御所なのである。

 「だいたいね、文脈がドメスティックなんだよ」
 「大学教授とかいって、要するに輸入学問じゃん」
 「日本語で表現していて、自己満足しているって、どういうことなんだろう」
 「この国の、置かれている、不幸な状況をですね。。。裸の王様なんだよね。自覚あるのかな。」

 その度に、たけちゃん、オオバタンが反撃する、というプロレス技の世界だったのだが、今年は、たけちゃん、オオバタンの反撃が少し弱かった。

 「そんなことよりも、面白い話をしましょうよ。」
 「あっ、逃げた。」
 「そんなことを言うんだったら、茂木さんだって、○○さんのことちゃんと言うべきでしょう。」
 「○○さんは、いい人だよ。」
 「ほらあ、茂木さんは、こうして文句言ってても、実際に会うと、○○さんはいい人だと、攻撃が弱まっちゃんですよ。」

 そんなことを言っている間に、ぼくは花粉症と風邪の後遺症で弱っているから、床で寝ちまった。

 朝、たけちゃんや、オオバタン、でぶ塩の寝顔を見ていたら、かわいかった。佐々木さんは、でぶ塩のいびきが凄いので、隣の部屋に避難していた。

 たけちゃん、オオバタン、今年も文句言ってごめんね。それだけ、人文系の学問に対する期待が高いんだろうし、本当は、自分たちでなんとかしないとダメだよね。

 そんなことを反省しながら、熱海駅でこれを書いている。

3月 18, 2013 at 08:31 午前 |