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2011/12/21

ユニクロによる「通年採用」の開始について

昨日発表された、ユニクロによる、「学年、新卒・中途、国籍を問わない」かたちでの「通年採用」の開始を、心から歓迎するとともに、ユニクロの英断に賛辞と敬意を表します。

ユニクロの方針は、社会に付加価値を提供し、自らも利益を上げ、仕事にかかわるものが人生を全うするという企業経営の合理性をつきつめた結果だと私は考えます。

日本の企業において一般的な「新卒一括採用」の慣習は、学生から貴重な勉学の機会を奪うだけでなく、多様なキャリア形成という今日の世界においてもっとも大切な価値を損ない、結局は企業の人的資源を劣化させるものであり、一日も早い是正が望まれます。

ユニクロの先端的な試みが日本の他の企業にも広がり、グローバル化する世界において、真に付加価値を生み出す企業が日本からさらに生まれていくことを、国を愛するひとりの人間として心から願うものです。

2011年12月21日 茂木健一郎


参照:
ユニクロ、通年採用を開始(プレスリリース)

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12月 21, 2011 at 09:46 午前 |

コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

投稿: 職務経歴書の書き方の見本 | 2012/02/03 18:46:38

ユニクロにおける通年採用について、少し思うことがあったので、このエントリーについての、2度目のコメントを述べてみたい。

あるところから聞いた話では、同社は準社員(パートタイマー)の待遇があまりよくないという。通年採用を実施するなら、やはり、準社員の生活の権利を守る為にも、是非彼らに対する待遇をよいものにするべきではなかろうか。

また、トップが「如何に優秀でも英語が出来なきゃダメ」というようなことを言っているともきく。

高い教養と機知、叡智を持ちあわせ、なおかつきちんとした仕事が出来る人であっても現時点での国際語である英語がダメなら採用せず、というならその企業は真の国際企業にはなれないと思う。

教養と叡智、良識を持ち、真面目に職務を貫けるという人なら、仮令英語がカタコトであっても採用するのが真の国際企業ではなかろうか。正社員は英語が出来なければダメかもしれないが、準社員についてはその限りではないというふうにしたほうがいいのではと思う。

また、身障者、高次脳機能障害を抱えている人たちの採用については如何なのか。ハンディを抱えていても世の中に挑んでいこうとする「挑戦者」であれば、どんなハンディを抱えていても、然るべきポジションに就かせるべきだと、私はユニクロにも求めたい(既に為さっていると思われるが)。

青年のキャリアの選択肢を無限に広げる為にも、また一国の企業の「奴隷」的待遇にさせない為にも、またユニクロやSONYが掲げ始めたような通年採用を各種労務者たちの諸々の権利を侵さない、正しい形で貫く為にも、まずなされなくてはならないことは、やはり「新卒一括採用制度」という天下の大悪制度を一日も速く、廃止することである。それによって、大企業を益するのみならず、沈む一方の中小企業をも救うことが出来、大学は学問の府としての本来の使命に立ち戻ることが出来ると思う。

そして何よりも、未来を担う若者たちが、未来をそれぞれの自由な形で、大きく広げることが出来るはずだと思う。

日本が未来に向かって、衰滅の道を歩むことがないよう、是非そうなってもらいたいと願っている。

投稿: 銀鏡反応 | 2012/01/14 9:30:33

先生ぇ わたし゛欽ちゃんの仮想大賞゛で芸術を発見したことがあるんですが いや、出演者の男性が 持ってる女性の人形が ですね、手作りの人形 だったんですけど その不細工な形の女性の人形の表情がですね 白いのっぺらぼうのような、うっすらパーツが ついてるんですけど 顔があるようなないような、なんとも無気味な 印象なんですよ 顔があるようでない、 ないようである 女性そのものを表して いるようで超現実的でした もちろんこれは芸術なんてものを意識している わけでは全然ないんでしょうけど そんなものを全然意識 しないところにかえって゛芸術゛が表れるというわけですね 素人の凄みです。

投稿: 及川祐輔 | 2012/01/09 17:15:36

僕は、今回の決定は、大賛成です。まず、日本の教育から間違っているそれが社会に出てから影響するシステムになっています。それを変えて教育を180度変えてみては、これは、教育とその上の社会にたいしての警告であり。日本がいかに世界と違うことをしてきたかのあかしでもあります。本当に今の就職 それまでの教育は、情けない制度であります。是非ユニクロの例をほかの企業にも広げてもらいたものだ。それが今度は、大学までの教育に大変大きな影響を与えます。もう日本にも世界の流れが来る時代です。教育も世界の流れに乗って日本のいいところは、残して新たな時代に変えてほしい。そしてそれが就職に大変良い影響を及ぼすと思います。

投稿: ハナ | 2012/01/02 17:28:38

通年採用大いに結構なことですが、素手での便器掃除はまだ健在なようで、そういう事実も公開して、それができる人だけが応募すればよいと思います。もっと選択肢が広がればよいと思います。

投稿: 東川宣夫 | 2011/12/31 16:54:24

大学で教員をしていますが、基本、大賛成です。青田刈りも結構!横並び一斉の悪平等よりずっといいね。大学が面白くない学生は、うだうだ大学にいるより、すぐに就職して、どんどん自分の能力を高めていったらいいんだ。大学人は、うかうかしてられないよ。それだけ、本当の学問を実践し、そしてその面白さを伝えることのできる真の学者になるために、蛸壺化した私たちも鍛錬しなければならないから。これほど、わくわくすることはないじゃないですか。学問と社会、お互い良い意味での切磋琢磨が必要です。

投稿: 大西健夫 | 2011/12/30 15:58:02

通念採用なんか本当は 問題じゃない。 本当に生きようとする なら お前の敵はおまえだ。

投稿: 及川祐輔 | 2011/12/30 9:38:31

オマエは人生の行く道の先々で常に2つの分岐点に立たされるだろう 一方は見通しのついた 安全な道 つまり誰でもが通る道だ。 しかしもう一方の道、 それは何か危険な予感がする恐ろしさすら感じる道だ。 なのに何故か惹かれる 危険だ、恐ろしい、もし、自分がそっちの方向に行ってしまったら どうなるのだろう? もしかしたら死んでしまうんじゃないだろうか? この世の中でほとんどの人間は安全な道のほうを選ぶ そのほうが間違いが ないからだ しかし真に人間的に 生きようとするオマエ 限りない情熱を爆発 させようとするオマエはいつでももう一方の危険な道、黒い道 極端に 言えば自分を破滅に 導くような道を選ぶのだ 危険だという道は必ず 自分の行きたい道なのだ まったく日常の些細な こと、些事、とるに足らないようなことから 切羽詰まった重い決断 までつねに自分にとってマイナスだと思う道を 選び、瞬間、瞬間に 価値観を転換していく のだ それが本当の生きる道なのだ。

投稿: 及川祐輔 | 2011/12/28 17:57:07

私も賛成です。カナダに在住経験がありますが、いつも北米のように経験重視にすべきだとおもっておりました。日本の新卒採用や、新入社員研修に違和感を覚えてます。日本では何でも平等で、出る杭は打たれる、、、これではグローバル化に対応出来る訳ありません。個人の特性、努力、経験、情熱を武器にそれぞれが自分を活かせる職種に飛び込んでいくべきだと思います。日本の教育制度が受け身なので、就職も受け身な感じがします。教育制度からもっと個性を伸ばして、自分の頭で考えて時にはアドバイスも受けながら、自分の個性や、やりたいことを学生時代に探し続けるべきです。そうして過ごせば、就職時にもっと明確にjob huntingができるのです。英語ではhuntingというだけあって、自分から取りにいくものなのです。説明会とかお膳立てされたものに参加していれば安心、皆が就活するからしなきゃ、、などというのでは、日本の将来が不安になります。なので、ユニクロさん賛成!個人の能力、企業への貢献度で即戦力をどんどん雇うべき。ぬくぬくと、企業内研修なんて時間と経費の無駄です。

投稿: chi | 2011/12/28 9:20:53

先生ぇ わたくし最近思うのですが 日常の何気ないこと 例えば新聞でふっと目について惹かれて読んだ 一文とか テレビをなんとなく見てて誰かが発した自分に とって印象に残った一言とか そういう自分でも忘れてしまっているようなことが 後の自分にとって大きな影響になっている いわば暗示になっていることってありませんか?ありますよね?

投稿: 及川祐輔 | 2011/12/24 10:50:47

40歳になったばかりの社会人です。今回のユニクロの決定は、日本独特の「建前」と「本音」の世界をグローバル標準のいい方に変えたということですね。

ただ内容は、外資系の会社を中心に行われているインターシップ後の裏に出される内々定と特に変わりません。また、「パスポート」をもらえるほど優秀な人は、結局新卒一括採用の時期に、他の企業をまわり、そちらに入ることになると思います。

私とはしては、ユニクロが、今後、実際にどの程度の学生に「パスポート」を発行し、そのうち、実際にユニクロに入る人、その後、5年以上勤める人がいることのほうが気になります。

投稿: yamada | 2011/12/24 0:36:48

これはお勧めしかねます。何故ならば日本の大学に通う理由が無いからです。そもそも大学入試レベルの問題を解く職業なのでしょうか?大学の入試問題がユニクロの仕事と一致することは必ずしもあり得ないとは申しませんが、まず「あり得ない」でしょう。何より新卒一括を辞めたところで全ての人を平等に採用するわけではありません。その指数を大学の名前で決めるだけで新卒と大差がないと私は思います。

投稿: ナニ― | 2011/12/23 21:11:23

先月の記事が見つからないので記憶をもとにしてもう一度コメントします。新卒生を正規採用した場合、企業内での新人研修、教育費は一人当たり二千万円かかるそうです。一方、大学一年生に内々定を与えて、アルバイト代で社内の仕事を覚えてもらい、卒業とともにユニクロで働く率先力を身につけた社員を正規採用すれば、社員一人当たりに費やす初期費用が大幅に削減され、これは企業にとって最も魅力ある経費削減になります。この企業側のニーズと学生側のニーズが一致して初めて今回のユニクロの決定が「新卒採用」信仰の弊害の突破口となる訳です。では高卒者はどうなるか。日本の教育制度の中で一番厳しいのは大学入試なので、企業としてはその関門を通過できたということが仕事人としての能力を備えているという判断基準になり、やはり大学生になる必要はあるらしい。それでは大学を卒業したもののアルバイトをしていて、正規社員になりたくてユニクロに応募した場合はどうなるか。そのことについて記事は触れていませんでした。以上記事に書かれていた大意です。みなさんはどう判断されるでしょうか。

投稿: (マ)ゴグ | 2011/12/23 18:06:56

通念採用もいいけど 芸術も直ちにだれでも 参加できるぜっっ!!みんな集まれ!! (どこに?(笑))

投稿: 及川祐輔 | 2011/12/23 17:58:06

私も今回のユニクロの英断を全面的に指示します。これを突破口にして、他の大企業が追随する事によって、大学に通う意義が改めて見直される、というストーリーを期待しています。つまり、大企業に入る為に大学に行っていた層(恥ずかしながら昔の自分です)が淘汰され、研究、学問を極めたい人達が集まる、本来大学があるべき姿に近付くというストーリー。そして、大学に行かずに海外ボランティア等で経験を積んだ人達に色んなチャンスが生まれる社会。とりあえず大学に行かないと大企業に入れないという弊害が少しでも改善されれば、と思っています。

投稿: Hideki_Mac | 2011/12/23 14:39:07

こんにちわ。今現役の大学二回生です。今回の採用の話ですが、僕はいいチャンスだなと思います。というのは、今まで社会に学生のうちに飛び込もうと思ってもなかなかチャンスがなく就職間際のインターンシップで場をごまかしてきた印象があるからです。どういいチャンスなのかというと、学生のうちから社会にチャレンジできる。これはあまりないことだと思います。しかし、僕ら学生の中でも今回の採用制度についてもっと就職が厳しくなると恐れている人もいれば、無関心な人、興味津々のひともいます。ただ今回のこの採用制度を青田刈りと僕らが恐れている限り、恐らくこの採用制度は学生間では成功しないのではないかと思います。ただでさえ、今の学生は大学に入学した時から就職のことを抱えているのですから。今回はせっかく社会を見ることができるチャンスなので、意欲的に試験だけでも受けてみたらいいんじゃないかと思います。また、企業側も採用した後にバイトと同じような扱いをするのではなくて、魅力的な経験を提供してほしいと思います。たとえば、会議に参加できたりするだけでも僕らにとっては大きいです。また、採用をした後も、ほかにやりたいことができた場合、進路を変えることも許されるくらいの融通は利かしてほしいと思います。僕は学生すら縛るような会社は、この先はないと思います。学生は社会の財産で、この先日本を支えていく学生を縛り上げるのは大きな損失だと思います。学生を採用するのであれば、企業にはそれだけの社会的責任の自覚を持ってほしいと思います。ただ、この採用制度は学生に大きなチャンスをもたらすと確信しています。どのようなチャンスになるかはまだわかりませんが、僕ら学生にこれを機に知らない世界の一部を見してくれることを期待しています。

投稿: 村國 | 2011/12/23 14:35:28

僕はまだ大学の二回生ですが、今回の採用は僕達学生にとってうまく利用できれば素晴らしいチャンスになると思います。この採用を青田刈りと恐れてひいてしまうのではなくて、逆に今の会社がどんなことを僕ら学生に求めているのか分かるいいチャンスになるはずです。こういった機会をどんどん利用して、自分の価値観を広めていけたら、今回の採用は学生にとっても企業にとっても成功すると思います。僕は学生をしながら社会を学ぶいい機会だと思います。ただ、採用した後にバイトのような扱いをするのではなくて、僕達が知らないものを提供してもらいたいです。例えば、会議に参加できたりしたら、すごい魅力的だと思います。あとは、違う進路ができたときに柔軟な対応をしてもらえたりしたら、助かります。なんにせよ、学生を日本の財産として扱って欲しいです。日本の未来は僕らが支えていかなければいけないのですから。

投稿: 村国 | 2011/12/23 14:00:22

>日本の企業において一般的な「新卒一括採用」の慣習は、学生から貴重な勉学の機会を奪うだけでなく、多様なキャリア形成という今日の世界においてもっとも大切な価値を損ない、結局は企業の人的資源を劣化させるものであり、

全く、此の通りですよ、戦後の日本企業の悪習慣ですよ、企業の採用哲学は型に嵌った固定観念から脱しなければならない。
型にはまった金太郎飴の様な学生ばかりでは、企業の活力は衰退する。

投稿: 太郎次郎 | 2011/12/23 5:15:22

私の文章を読んでくれている君、君が誰であろうとかまわない。 君の好運を賭けたまえ。私がしているように 慌てずに賭けるのだ!! 今これを書いている瞬間に私が君を賭けているのと同様に君も賭けるのだ!! ジョルジュ バタイユ著 「無神学大全〜ニーチェ について 好運への意志 」より

投稿: 及川祐輔 | 2011/12/22 21:57:16

就職活動開始ってずっと前は4年生からだったはずです。
それが、今は3年生で、就職活動期間が長くなっていて学生・企業ともに負担が大きくなっています。

ここで話題になっている
ユニクロによる、「学年、新卒・中途、国籍を問わない」かたちでの「通年採用」の開始

では1年生でも内定を出すと言っています。
ということは就職活動がもっと早くなる可能性もあるわけですよね。
企業が結んでいる協定も無視。(良し悪しは別として)

新卒の一括採用も問題ですが、まずは就職活動の開始を遅らせる、そして既卒の採用を増やすべきだと思います。
大学でちゃんと勉強した人を採るべきです。
大学生活の半分近くが就職活動で終ってしまうのはおかしい。

そして以前、ユニクロは外国人の採用を増やすと発表していましたよね。
日本人の採用を減らすとも言っています。
元々、CSRに関心の薄い柳井さん。
今回の発表も一括採用をぶち破るためのものではないと思います。
自社の利益だけを考えていると見るのが妥当でしょうね。
話題作りかな。

投稿: Levi | 2011/12/22 21:26:00

誰かが書いているとおり、せっかくの素晴らしい試みが言葉だけで滑って空々しいものになって しまわないよう 切に願います。

投稿: 及川祐輔 | 2011/12/22 20:35:03

僕が実家のある熊本で高校生だった頃、ユニクロといえば、熊本市の中心部からバスで何駅も先の健軍という郊外に1店舗あるきりで、未だ知る人ぞ知るという感じだったと思います(一度だけ訪ねて買った地味なツイード風のジャケットは今でも健在です)。それが、今や「ユニクロが学年、新卒・中途、国籍を問わない形での通年採用を開始」という発表が世の中を騒がせるほどの企業に成長したことを考えると一種の感激をおぼえます。デザイン性を重視する姿勢を見せながらも古いフリースを店舗で回収して、再生して販売するなどの、ユニークで少しキャッチィな活動も魅力的で、ユニクロのように独特の哲学を感じさせる企業は、今回の通年採用に限らず、いろんな夢を与えてくれますね。もっとも、僕達庶民はユニクロやG.U.で必要最小限の衣類を安く買えて大助かりですが、安価な大量販売によって地元の小売業者が駆逐される様子は見ていて少し悲しいものがあります。

ところで、たとえ多くの企業がユニクロに続いて通年採用に踏み切っても、大学生が勉学を忘れて就職活動に心を奪われている問題はなかなか解決しないのではないでしょうか。この問題が深刻なレベルにまで達しているのは、内田樹さんが「呪いの時代」に書いておられる(106ページ)ように、就活ビジネスの営業マンが大学の講堂に2年生を集めて早期の就活が必要だとの洗脳に励み、素直な多くの大学生達が営業マンの呪文に縛られているからだと思います。問題の本質的な解決には、先ず就活ビジネスの学内進入を阻止する必要があり、僕はそのために国が大学の教育成果が地に落ちる前に、国策の一環として大学を同面に関して指導する必要があると思うのですが如何でしょうか。

投稿: 多治比(丹治比) | 2011/12/22 18:27:53

そもそも、なぜ新卒でなければいけなかったのでしょうか。

なぜ新卒でなければいけなかったか、という点についても深く考察した方がよいのかもしれません。

新卒で入社するというのは、目標の締め切りに間に合わせる能力があることを意味しているのかもしれないし、「新卒入社」を目指す意味で各タイミングにおいて勝ち抜いてきたことを意味しているのかもしれません。さらに、真新しい人材ということで、会社の考え方をそのまま受け入れやすい人材とも言えるし、「新卒入社」という日本の風土に逆らわない人というのは、会社の考え方に逆らわない人材とも言えます。雇う側からするとまずは間違いないだろうと考えられる人材です。

では、新しく「新卒でなくてもいい」という考え方が浸透してきた場合、単に「新卒ではない」ということではなくて、新卒が持つ融合力(迎合力ともいうかもしれないけれど、ごはんを食べるためにはあらゆる戦法がありうるのです)に勝る価値を、雇われる側から提供しなくてはいけなくなります。「新卒に間に合わなかった、のんびりしていた」というのではだめなのでしょう。

知恵があるやつは知恵を出せ、知恵がないやつは汗を出せ、汗も出せないやつは辞表を出せ、ということを会社員時代に言われましたが、現場というのはそういうものですね。たぶん、難しい話ではなくて、結局何が出せるかということなのかもしれない。

また、採用の基準に新しい考え方が生まれるということは、そういった需要に対する準備としての「教育」が生まれるということでもあります。あるいは、そういう需要が出てくるだろうと踏んで、先取りした教育を行ってきた場所の人材にチャンスが出てきたということでもある。
たとえば幼稚園などでも、英才教育として「裸足どろんこすべて手作り」というようなことを戦後から行っているところがありますが、その幼稚園の子どもたちは「遊びとは与えられるものではなく創りだすもの」ということを自然に学んでいるので、その後の姿も迎合的というよりは創造的になるように思います。すでにモデルとなるものは存在しているのです。

ユニクロの真意、実情というものは、私には分かりませんが、この出来事から、「教育のあり方、人間のあり方、人生のあり方」について考え、互いに話し合おうとすることは、とても大切なことだと感じます。

シンプルデザインのユニクロ。大量生産ともいえるけれど、シンプルデザインの着用を提案することで、個人の個性が逆に際立って見えて人体の形の多様性、多様性がもつセクシュアリティなどが再来した。昭和以前には和服という決まりきったカタチの中でこそ演出される人体の色気というものが存在したのです。ファッションの会社なのに、「特別すぎるファッションを笑え」というような、さかさまの面白さがあります。「人間の個性こそファッションではないか」と暗に提案しているのなら、今回の採用の挑戦は、みどころのある方向にいくかもしれません。

投稿: 米田素子 | 2011/12/22 10:12:34

おお、一ヶ月くらい前に見たニュースでは、学生の事しか書いてなかったから、まさかただの青田買い推進か!?と思ったら、中途もと発表していますね。
これはいいこと。
ただ日本にありがちなのは、そういう基準を作っても、実際の運用では若い人ばかり獲るとか考えられるから、実際の動きに注目。

投稿: とお | 2011/12/22 6:53:57

ユニクロがそのような「通年採用」を貫こうとすることは、この世界的企業体が裏を返せば「離職率が高い」という事を別とすれば、歓迎すべきことといえる。

この試みが、「新卒一括採用制度」なる一種の現代版「奴隷量産制度」にぶら下がっている日本の、各分野の企業によい形で広まることを望むものである。

茂木先生も常々糾弾されているように、この制度自体、学生から様々な学問を深く学ぶ機会を奪うと共に、多様なキャリアをつむことを出来なくさせ、とどのつまりは「真の亡国」に繋がりかねない、まことに「国家の首を絞めかねない」危険な制度であると思う。

亡国を齎す「新卒一括採用制度」にぶら下がる企業体がいなくなるためにも、ユニクロが挑戦的なこの試みを成功させることを蔭ながら期待する。

投稿: 銀鏡反応 | 2011/12/21 22:03:02

通念採用いいですね〜合理的な決断という よりむしろ心意気だと 思います こういう風にもっと 若い人たちが様々なことをやれたり いろんなことを語りあえる情熱が渦巻く場が できるといいですね

投稿: 及川祐輔 | 2011/12/21 20:47:54

つ…通念採用…お、 オメデトウ…ゴザ…イマス…ガクッ(つд`)

投稿: 及川祐輔 | 2011/12/21 19:24:27

一見、メディアに出ると革新的な取組みにみえます。単なる若年労働者(パート)大量採用、実力淘汰社会の明瞭化にすぎない。しかし可能性を信じる若者にとっては社会への自己実現と夢がつながるきっかけとなるでしょう。

投稿: isimatsu | 2011/12/21 19:17:38

すみません、漢字間違えました。「意義」ではなくて「異議」です!!

投稿: (マ)ゴグ | 2011/12/21 19:02:14

私が危惧するのは結局青田刈りが増長されてしまうのではないかという事です。通年採用、新卒に限らないフレシキブルな採用枠については大いに歓迎しますが、大学一年生でも内々定がもらえるということになれば、極端な話、大学に入ったものの、落ち着いて学問に向き合う時間がなくなり、旅行やボランティア等、学生だからこそ打ち込めることに夢中になるゆとりが確保できなくなるのではないでしょうか。ユニクロ側からしてみれば、もちろん学生時代に好きなことを思い切りして、卒業してからも海外を放浪したりして、その後採用に応募してもOKという論理なのでしょうが、実際上は「新卒よりなお若い」大学一年生がターゲットになるような、そんな嫌な予感がします。現に一ヶ月前の報道では、「大学一年生でも」が誇張されていた気がしますし、ユニクロにならって他企業もこれからどんどん採用枠を広げていくだろうと結ばれていました。私は読みが浅いのかもしれませんが、この記事が最初に出た時に、きっと茂木先生は意義を唱えるだろうと勝手に思い込んでいたので、今日の「クオリア日記」は非常に意外でした。

投稿: (マ)ゴグ | 2011/12/21 18:57:48

ある意味で捉えれば そういう見解もあるかもしれません。
当然だろうと思います。
しかしながら 実はわれわれが知らされているのは
現実とはまたちがった側面 なのではないか…
そういう思いを否むことはできません。
就職後の離職率が実はかなり高い企業らしい と聞きます。
だから 会社の方針としてそうせざるを得ない現状もあるのではないか…
先端的なこころみが この現状を打破することにつながるのであれば
支持できるかもしれません。
現実的な視点を持つことも われわれには必要だろうと考えています。
つまりは 本質を捉える視点です。

投稿: emi | 2011/12/21 15:46:13

ユニクロが大学一年生も可と発表したひと月前、採用決定者はユニクロでバイトしていただいてと言うような、少し「あれ?」と思うことがありましたが、この部分が「パスポート」=卒業までの間いつでも最終面接に行ける権利・・・これで解決しました。夢があっていいですね。大学生側にも選ぶ権利が生まれましたね。安心して、個性磨いてもらえますね。
通年採用、いつでも誰でも相思相愛と分かったら「お願いします」といいましょうって、分かりやすくていいです。

投稿: Akira_k | 2011/12/21 14:08:35

今の日本の社会は、一度決めた進路を変更することがとてつもなく困難の状況になっており、それが今の日本で皆が感じている閉塞感の一番の元凶ではないかと個人的には思っています。
茂木さんと同じく、ユニクロの英断に賛辞と敬意を!!

投稿: モトオカ ショウ | 2011/12/21 13:29:55

ユニクロには準社員がいます。要はパートです。ユニクロの店舗で働いているほとんどが準社員です。準社員から社員にもなれるのが売りですが(実力があれば社員になれます的な触れ込み)実際はとても難しく結局上司に気に入られなければなりません。どれだけお客様、店、学生や主婦のアルバイトの為に頑張って結果を出しても評価する上司の考えと違えば社員はおろか時給の昇給すらありません。本当の末端の現場非正規労働者の温床になりつつあります。勿論、中には正当に評価する上司もいるので準社員から正社員になれる人間もいます。本当に良い会社なら現場の人間がもっと給与をもらっても良いはずです。また現場の人間の為の労働組合もありません。確かに先進的な会社ですし良い所も沢山あります。ただ、報道される表だけ見ないで1度本当の現場の声を聞くべきではないでしょうか?

投稿: higemk2 | 2011/12/21 13:01:32

エネルギー問題にも関心が高まり、お部屋ダウンジャケットが流行っているそうですね。ユニクロに防寒具を買いに行こうっと。

投稿: 島唄 | 2011/12/21 11:00:11

流石、進んだ経営を実行されますね。 ただ、キャリアについては、特殊性も重要と考えます。

投稿: 江戸 太郎 | 2011/12/21 10:42:55

子育て中の母の立場から。

幼児の頃から個性尊重、みんなちがってみんないい、の精神で子育てしてきました。学校の勉強はまあまあな息子と全く勉強に向いてない娘になりましたが、それぞれ、得意技、性格的な良いところを伸ばしてやりたい、と思春期まで来ました。

そして息子が高校生になって将来を具体的に考え出した時、大学進学、その先の就職、と全員が同じ時に同じゴールを目指さなければいけないこと、そこで子育ての評価をされるような社会に、非常に違和感とやるせなさを感じていました。
皆と同じそのゴールで思うような結果を得るには、幼いころから勉強漬けにしてよい高校、よい大学を目指さなければいけなかったのか、と自分の今までの子育てに疑問さえ感じてました。

ここにきてこのユニクロさんの通年採用のニュース。今までも通年採用してきた企業は少数ながらあるとは思いますが、このようにニュースに取り上げられる大企業が採用してくれたことで、社会的にもっとこうした仕組みが広がっていけばいいな、と期待します。
子供たちの将来に多くの選択肢が増えて行って欲しい、と心から思います。

投稿: なまずネコ | 2011/12/21 10:25:03

はじめまして。
私もかねがね新卒採用にはナンセンスなものという感想を抱いておりました。

私は映像業界に勤めているのですが、現場はより優秀な人材を「常に」求めており、自分と会社のマッチングがとれさえすれば就職、ということが比較的普通に行なわれています。
専門学校修了後、私は10月に就職しましたが、同期では9月の者も11月のものもおりました。事実上の通年採用状態です。
このことは、これらの業界が慢性的に人材不足で「人を求めることに手段を選んでいない」ことの現れのように思われます。
翻って機会を区切っての採用制度などと悠長なことを言っていられるのは、この沈みつつある日本にあってほんとうに競争する気があるのかと、なにかを勘違いしているのではないかと疑問に思うばかりです。
本当は、人を求めるのに手段を選んでいられる余裕は無いはずです。

もちろん映像産業に限らず厳しい就労環境ではありますが、ことやる気のあるものに席を与える一点では、遥かに現実的なように思われます。
ほかの業種でも同様に、人材を求めることに真剣に、ある意味では焦りをもって、取り組んでほしいものです。

ユニクロの今回の決定を支持します。

投稿: ito | 2011/12/21 10:21:13

日本の新卒一括採用は、名刺交換を最初に行う発想と同じ道理に思われる。世界進出企業として、日本における壁をどこまで打破できるのか、行く末全体像を見守りたいと思う。

投稿: 竜宮 | 2011/12/21 10:16:44

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