ECHOES 連帯の日 TOKYO 2011
田森佳秀と、表参道のクリスマスツリーの前で待ち合わせて、てくてく歩いていった。
途中、代々木公園で「缶コーヒーでも飲む?」と聞いたら、田森が、「えへへ、もう飲んじゃったよ」という。あやつ、マイ魔法瓶を持ち歩いていて、それでスタバで入れてもらったらしいのだ。
「こっちだよね」
「オレ、実は、ロックとかポップのライブ行くのは初めてなんだ。」
「オレもそうだよ。」
「あっ、ロッカーあった。ここに荷物入れておくか。」
「うん、そうしよう」
なんて、初心者めいた会話を交わして席に座ったら、普通に指定席だった。
荷物、持ってくればよかったな。
そしたら、中山美穂さんがいらして。それから、野口美佳さん、GLAYのTERUさん、高橋源一郎さんや津田大介さんがわらわらと周囲にいらして。
ステージの真ん中には、
ECHOES
連帯の日
TOKYO
2011
と書かれた幕が下がっている。
辻仁成さんの演奏を生で聞くのは初めてだったけど、とってもよかった。何よりも辻さんの人柄が伝わってきて。
辻さんが、「きみたちが入ってくるのを実はモニターで見ていたんだけど、オレたちも年をとったなあって。あと、男が多いね。ECHOESでやると、マッチョになるんだよ。」
と言っていたけれども、その辻さんは、確かな男性らしさと、それから繊細な女性らしさを合わせもっていて、要するに不思議なアマルガムになっている。
そこが、魅力的なんだな。
だいたいにおいて、目が離せない人は、何か危うげで怪しげなものを持っている。だから、はらはらして目が離せなくなるのだ。
「あの頃は、バブルで、ちょっとひねたことを言っても伝わったけど、この頃は、まともなことを言っても隠蔽されたり、そもそも何が真実なのかわからなかったり、だから、ぼくたちは、ストレートに目セージを出すことにしました」と辻さん。
曲の合間に、「今、歌詞違ったけど気付いた? 間違ったんじゃないよ、この場で新しく作ったんだよ。」
なんて話す辻さんの語りが、とてもチャーミングで。
となりで、高橋源一郎さんもゆらゆら笑っていらしたな。
最後に、ECHOES福島LIVEを受けて、語った想い。
「国難ともいうべきとき。ぼくは左でも、右でも、真ん中でもありません。外れた人間。ここに来ているみんなも、外れた人間だよね!」
もちろん、ぼくも、外れた人間だよ。
外れた人間だからこそ、この世のためにできることがある。そう信じたいやね。
ECHOESライブは、まさに、「連帯の日」だった。
辻仁成さん、バンドメンバーのみなさん、すばらしい時間をありがとう。
12月 23, 2011 at 09:54 午前 | Permalink
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