奇跡のようにうまく行った夕方
会場に着いたら、みんながネクタイをしているので、こまったなあ、と思った。
ジャケットやYシャツはリュックの中にくるくる巻いて入っているけれど、ネクタイは持ってこなかったよ。
それで、札幌の街に出た。車で来たからどこかわからなかったけれど、交差点で南2西14なのだとわかった。
ぶらぶら歩く。コンビニにはない。ドラッグストアがあったので、もしかしたら、と思ったけれども、二階に上がったら女性の化粧品ばかりだった。
ないよね、と思って、通りを渡ると、クリーニング屋さんがあった。ネクタイはたくさんあるだろうけど、売ってはいないよね。
そしたら、西屯田通りに出た。すてきな雰囲気だなあ。こんなところを、ゆったりと歩いてみたい。
もうあきらめよう、とホテルの方に戻った。そしたら、FLET’Sという看板が見える。なんだかインターネットみたいだなあ、と思ったら、100YENショップだった。
あそこにあるかもしれない、と急いで渡った。一階は食料品ばかり。二階に上がると、「衣類」とか書いてある場所がある。さっと行くと、ネクタイがあった!
レジに行く。「105円です。袋にいれますか?」「あっ、いいです」なんだか、もうしわけない気がした。
例によって、トイレで着替える。出てくると、それなりにちゃんとして見える。すごいな、100円ショップ。ぼくは、札幌の街も散歩できたし、ネクタイも手に入ったし、奇跡のようにうまく行った夕方。
トイレを出る時に、ちょうどT先生に会った。「あっ、お化粧直し」とおっしゃった。ぼくは、ネクタイが手に入って本当に良かったと思った。
11月 9, 2011 at 07:38 午前 | Permalink
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