« つかみが、「アイ談脳」だってさ | トップページ | どうせダメなんだから、遠慮しないでパッパラパーと明るくやる、っていう手はあると思うよ。 »

2011/11/01

どこかの気持ちのいい小屋の中で、ITやクラウドやウェブに囲まれて、本当に実質的な仕事だけをしている。

新橋で、コロッケそばに温泉たまごを落として食べた。

それから、半蔵門のTokyo FMまで歩いた。日比谷公園を通る。だいぶ、葉っぱも色付いてきたな。

国会の前を通る。別になんでもないのに、信号で国会側に近づくとなんとなく緊張するのはなぜなんだろう。正門前で記念撮影をしている人たちがいた。小学生の列が、中を歩いていた。

ぼくも来たっけ。小学校の社会科見学。あれ以来、国会の敷地内に入ったことはない。

あのとき、国会はなんとはなしにキラキラして見えたな。立派な大人が、国のために一生懸命議論しているのだと思っていた。今でもそう思っていないわけではないけど、ずいぶんと見え方が変わっている。

どんな「国」も、その権威を保つために装飾を必要とする。だけど、情報化の波が、いろいろなものの見え方を変えている。権威と、もったいぶることの微妙な関係。実質的に、国のことを考えて立法や行政に疾走するんだったら、大きな建物とか、本当は要らないんじゃないかな。

ぼくは夢想する。20XX年。ある精神の進んだ国では、国政に関わっているひとたちは、どこかの気持ちのいい小屋の中で、ITやクラウドやウェブに囲まれて、本当に実質的な仕事だけをしている。そんな国が、どこかにできないかな。

国会の建物は立派だけど、本質はそこにあるのではない。そこに出入りする議員さんたちが、いろいろなもったいぶりの制度の分だけ、勘違いしないことを願う。

一方のぼくは、リュックを背負って、アインシュタインのTシャツを着て、国会前をとぼとぼ歩いているだけで、十分に幸せだった。

11月 1, 2011 at 06:56 午前 |