しゃきしゃきとした指先
初めて、いけばなをした。
池坊にて。
ろくな事前知識もなく、先生がやるのを一回見て、その後、見よう見まねで、やってみた。
「自由花」といって、自分でデザインをして活けるもの。
難しいんだね。どうやって省略するか。剣山にしゃきしゃきと当たる、その感触で角度を探る。
それと、立体的な奥行きがある。
野の花を、そのまま愛でてもいいけれども、その本来の美しさを、活けることでさらに増す。
神さまがいるかどうかは別として、この宇宙を創った理性のようなものがあるとすれば、そこには「美」という足りない要素があって、その「美」を補うのが人間であると、どこかで読んだような気がする。
ルネッサンスの思想だったかな。
花を剣山にさすときのしゃきしゃきとした指先が、ぼくの心に何かを運んできた。
11月 11, 2011 at 07:48 午前 | Permalink
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