彗星のような尾を引きながら、会話に加わっていく
会食が進んでいるときに、ちょっと外の空気が吸いたいなあ、と思うと、携帯電話を見るふりをして外に出る。
それで、ぐるりと回ってくる。夜の風が冷たくて、心地よい。人々が歩いている。それぞれの生活があり、時間がある。そこに、ぼくがぼくの時間を持って歩き出す。
そんな時の夜の灯りが、まるで生きもののように見えて。やあ、こんにちは。ぼくは、いつの間に、水の中に潜っていたのだろう。
風さえも、一つの意志を持っているように感じられて。頬をなでたり、髪の間を通り過ぎていったり。
ぐるりと回って、また会食の場に戻ってくると、すべてが更新されている。そして、彗星のような尾を引きながら、会話に加わっていくのだ。
11月 10, 2011 at 07:33 午前 | Permalink
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