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2011/10/11

Y字路のあたりの風景はね、とてもいいんだよ。

飯田橋のわきの道を、ぼんやりと歩いていたら、後ろからダダダダと足音がして、わっと思ったら、二人の男子学生だった。元気で、気合いの入ってそうなやつら。

「茂木さん、写真撮ってもいいですか?」

二人元気だから仕方がない。一人が取りだした。見たらiPhoneだ。もう一人もiPhoneだ。

ぼくはちょうどSteve JobsのTシャツを着ていたから、こいつら何かいうかな、と思ったけど、スルーだった。それぞれと収まったよ。一人目がピースしたから、オレもピースしたけど、二人目は、オレがピースしたのにしなくて、オレは何だか気まずかったけれども、指をそのままにしておいた。

日本人は、なぜピースするようになったんだっけ? ウィンストン・チャーチルのVサインから? 子どもたちもよくわからないでやっているよね。

カナル・カフェに行ったら満席で並んでいたから、困ったなあ、と思ってとぼとぼ戻った。また、さっきの元気なやつらに会うと気まずいな、茂木さんよっぽど暇なんだな、と思われるかな、と思って、反対側を歩いていたら、向こうから星野英一が来るのが見えた。

野澤真一もいる。てかてか笑っている。大久保も来てくれたなあ。関根までいる。

そうか、菊池は、フランス語で博士論文を書くのか、なんて話をしながら、結局学士会館まで行った。
神楽坂のあたり、最近、混みすぎだよ。

野澤真一のお父さんが急に亡くなられて、野澤は、お父さんのやっている会社をつがなくてはならなくなって、博士課程を休学した。

それで、仕事が忙しいから、なかなか出てこれなくて、こうしてたまに会うと、みんなとにかくうれしくて、ビールなんか飲んじまう。

人生はカオスで、何があるかわからないけれど、オレたちはつながっている。

植田が珍しく神妙だった。野澤といろいろな話をした。社長というのは決断をしなければならないのだ、と野澤がいった。ぼくは思った。お前は、会社の社長であると同時に、自分の人生の社長でもある。だから、そのあたり、総合的によく考えて、どうするか決めないといけないね。

ぼくたちは、みんな、自分の人生の社長だ。人生はカオスだけど、じっくりゆっくりゴールを目指したいよね。分かれ道か。そういえば、昼間歩いていて、横尾忠則さんのY字路みたいな街に出会ったのだった。

朝起きてツイッターを見たら、野澤真一がツイートしていた。

@melonsode
今日は奇跡的な一日でした。大切な人達から飛ばされた檄は、必ず形にするから。

野澤真一、がんばれ! Y字路のあたりの風景はね、とてもいいんだよ。

しばらく佇んでみるといいよ。

それでね、結果としてどっちの道を行くことになったとしてもね、人生はとってもいいんだよ。


http://www.nishimura-gallery.com/exhibition/2009/Yokoo-09Y-junctions.html

10月 11, 2011 at 06:46 午前 |