不在にこそ、いきいきとした在り方の基礎があると思うと、人生がより味わい深い。
北山修さんとお話していて、いろいろと示唆をいただいたのだけれども、とりわけ心に残ったのは「不在」についての考え方だった。
母親が子どもの安全基地になると言うけれど、大切なのは、母親が目の前にいないときに、どのように自分を支えるか。
北山さんは、九州大学を退官するにあたっての最終講義において、「ぼくはもうすぐいなくなりますよ。みなさんの前からいなくなりますよ」と言われた。
目の前からいなくなったとき、どんな印象を残すか。それが、いちばん大切なことのように思う。
目の前から消えたときに、そのあとで、どんどんその人の残像が育って。それが思い出だったり、恋だったり、師だったり。
不在にこそ、いきいきとした在り方の基礎があると思うと、人生がより味わい深い。
10月 30, 2011 at 07:08 午前 | Permalink
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