あの星は、今日も一粒の当事者として、天空に輝いている。

有吉伸人さんと、PHPを出たときには、気分がまだあいまいなままだった。
でも、iPhoneの地図でみたら、25分くらいだというので、そのまま歩いていくことにした。
有吉伸人さんは、プロフェッショナルから移って、かえって前より忙しくなってしまったのだという。
「いろいろな番組にかかわっているので。」
ルートを見ると、国会議事堂や議員会館、さらには首相官邸の横を通る。
何やら警察の車がたくさんあるな、と思ったら、自民党本部の裏だった。
「なんだか、さっきから、日本の権力の中枢をかすっていますね。」
「そのものではなく、かすっている、というところがいいですね。」
ホテル・オークラは、アメリカ大使館の横を上がったところにあった。
入ると、すでに谷口法子さんがいた。歩き方が何かおかしい。
「腰を痛めてしまったのです。茂木さん、腰は大事ですよ。」
谷口さんに合わせて、ゆっくりと階段を上る。回り込んで、しばらく行ったところに、養老孟司先生がいらした。
有吉さんが、養老先生に挨拶している。ぼくはトイレに行くといって、有吉さんをお見送りした。

養老先生。大好きな、養老先生。いつも何かを教えてくださる。いつまでも長生きしてください、養老先生。
福島第一原発の話をしていたら、養老先生が、「この問題についてはね、当事者になるしかないでしょう」とさらりと仰った。
湯島のバー、ESTの渡辺さんから聞く、昔の養老先生の話が好きだ。飲んでいて、ふっといなくなったから、外に出て見ると、養老先生が前の道に大の字になって寝ている。そして言った。「マスター、ここに来てごらんよ。空の星がきれいだよ。」
あの星は、今日も一粒の当事者として、天空に輝いている。
10月 14, 2011 at 08:04 午前 | Permalink
最近のコメント