言葉がひとつのデザインならば
ふらふらと歩いていると、車が停まった。あっ、これだろうな、と思ったら、やっぱりそうだった。
中から現れた、パツパツ髪の男。すらりとした身体に、黒いジャケットをまとっている。
佐藤可士和さん。お会いするのは久しぶり。
「どうも!」
握手を交わす。
らせん階段を下りる。スタジオへ。
ジャケットは、Shellyに言われる前に植田工に目配せして、スチームをかけてもらった。
人には「持調子」があると書いたのは夏目漱石。可士和さんと話しているうちに、いろいろと思いだしてきた。
一番大切なメッセージ。デザインとは、何かに包み紙をかぶせることではなくて、むしろはぎって、その本質、一番よいところをまっすぐに伝えること。
そのように考えると、デザインとか、プランニングとか、いろいろなことの見え方が変わってくるよね。
Shellyがいいのは、自分が納得しない言葉は口から発しないこと。
言葉がひとつのデザインならば、それは包み紙ではなくて、その人のど真ん中をまっすぐに伝えるものなのだろう。
9月 3, 2011 at 05:26 午前 | Permalink
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