ヴェルファーレに行ったことのない人生だった
新宿から明治神宮の森を抜けて、原宿に出るのはまあいいとして、えいっ! とそのまま神宮外苑、青山一丁目と歩いていってしまった。
乃木大将の旧邸をお参りしていたら、ちょうど向こうから赤い帽子のやつがきた。
「おう、植田、わるいわるい!」
少し、やっかいな事態が起こって、植田にものをたのもうとしていた。
「おまえ、朝とかお昼たべたか?」
「自分まだです!」
「そうか!」
ほっかほっか亭はなくなっていた。ミッドタウンに入ると、お洒落なパン屋がある。「男の子はこういうのは喜ばないね」というと、植田が「へっへっへっ」と笑った。
うまいぐあいにすき焼き弁当みたいなのがあった。「植田、悪いが、これで行ってきてくれい!」「へいぃ!」
そこで気付いた。ニコファーレって、どこだか知らない。そもそも、ヴェルファーレに行ったことのない人生だったんだな、オレ。
植田がこっちです、と指す方向をみると、ぜんぜん知らないあたり。オレ、やっぱりヴェルファーレに行ったことのない人生だった。
植田を見送ると、なんだかお腹が空いてくる。
どうしようかなあ、と歩いていると、R Burger があった。イイネ。R Burger。店内の雰囲気が違う。いるひとたちの雰囲気が違う。そのいい様子は、ちょっと、直島に向かうフェリーに似ているかも。
やっとニコファーレについた。ぼくはヴェルファーレに行ったことのない人生だった。そして今。ニコファーレには、日本のいちばん元気な「今」がある。
ニコ生を見る人たちの、痛いコメントが壁を流れていく。うん、それが現代だよ。Mutually Assured Humiliationだ。恥の分だけ、人間は成長するね。それは、ちょっと、子犬がくんくんと嗅ぐおしっこの匂いに似ている。
夏野さんが爆弾を落とし、孫さんがミッションを語り、稲蔭さんが大胆な発言をした。中村さんは和服を30も持っていて、石倉さんはクールインテリジェンスだ。
猪子さんはやっぱり遅刻した。
こういうことのすべて。ニコファーレじゃないと、起きないこと。
そして、植田はうまくやってくれた。工、本当にありがとう!
9月 23, 2011 at 07:58 午前 | Permalink
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