蝶を子どもの頃からやっている人だけに、わかる、アカボシゴマダラが飛んでいるのを見たとき、「これは奇妙だ」という感覚。
日本テレビの桝太一アナウンサーに初めておめにかかった。
立ち話をしていて、「スポーツはしないのですか?」と聞いたら、「ぼく、苦手なんですよ。山登りはするのですが。」との答え。
「どんな感じで?」「いや、昆虫をとったりしていたのですが。」
「昆虫」という言葉に、私の中のセンサーが反応した。
「えっ、どんな昆虫ですか?」
「蝶です。」
「蝶! ぼくと同じじゃないですか! ボク、小学校の時から、日本鱗翅学会に入っていましたっ!」
それからは、桝さんとの怒濤の蝶トーク。志賀昆虫普及社、日野春、ゼフィルス、わーっとしゃべって。桝さんは子どもの頃は蝶の研究をしようと思っていたけれど、東大ではアナゴとアサリの研究をしたらしい。
「歯石で成長曲線がわかるのですよ。」
「最近都内でも、アカボシゴマダラが増えているでしょう。」
「そうなんですよ。徳光さんと、マラソンの練習をしている時に飛んでいて、ぼくが騒いで、徳光さん、アカボシゴマダラですよ、と言っても、ふうん、それ何なの、とわかってもらえなくって。」
蝶を子どもの頃からやっている人だけに、わかる、アカボシゴマダラが飛んでいるのを見たとき、「これは奇妙だ」という感覚。
桝さんと、それを共有できた。
同好の士は、思わぬところにいる。
ライトが当たる。後ろを振り返ると、高校生たちが腕組みをして座っていた。
8月 15, 2011 at 07:30 午前 | Permalink
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