コザの夜はふけていった。
有吉伸人さんと一緒に、沖縄に行った。「にんべんのつく健築家」としてコミュニティづくりに取り組む関原宏昭さんがよんでくださった。
関原さんたちが運営している「グクルの森カフェ」の石堂民栄さんが運転して、まずは沖縄そばの店へ。
「飲んじゃいますか?」
「うん」
男同士の無言の呼吸。運転の石堂さんにはもうしわけないが、男三人でオリオンかちん。
このあと、ラジオ沖縄で収録なのに、だいじょうぶなのかという理性は泡とともに飛んでいった。
「機材古いですよ。なつかしいですよ」と関原さん。日曜朝8時から放送のSocial Clubのキャスター、宮島真一さんが迎えてくださる。
「いやあ、日焼けしてしまってねえ。沖縄ついて10分で日焼けしてしまって。」と誤魔化す。
まず有吉さんが30分収録。ついで私が30分。それぞれ放送されます。有吉さんがゲストとして話しているのを見るのは面白かった。いつも副調の人だから。でも、立派だったねえ。
続いて会場のホテルへ。みんなもう集結しているという。
車を降りると、びっくりするほど風が強い。そして、陽光がきらめいていた。
沖縄タイムズの取材に続いて、いわゆる一つのゆんたく会。『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演された佐喜眞保さん。魂のおにぎり、池博美さん、地域医療の石川清和さん、『アンを探して』の宮平貴子監督、そして革新的なスピーカーをつくった知名宏師さん。沖縄の「プロフェッショナル」の方々に、話をうかがいました。
いやあ、ゆんたくった。有吉さんは、出された鶏の唐揚げをくった。
会場のコスタビスタは小高い丘の上。周囲には昔米軍の将校が住んでいたという住宅。ゆったりと広がる芝生。懇親会の前にぶらぶら歩いていると、びゅーっと突風が吹きすぎた。街の明かりがびっくりしていたねえ。
懇親会の後、北中城村の村議会議長の、花崎為継さんの家に行った。レイシの花が咲いて、みなそれを見に来ていた。年に一回のパーティー。「いやあ、台風でみんな落ちちゃったよ」と議長さん。庭に人々が談笑し、いい感じだった。
それでは、とコザ、ゲート通りのOceanへ。マスター、歌ったねえ。ラストオーダー終わった、とかぶつぶつ言いながら焼きめしとタコスの極上のうまいやつ、そして泡盛、歌ったねえ、ノウテンファイラー、マスター、うちなーぐちだと思っていたらしいけど、本当は満州の言葉なんだって。
通りの明かりはまぶしく、心にしみた。米兵たちが歩いていた。「こっちの方が賑やかだよ」と関原さんが言う方向に行くと、若者たちがわらわら揺れている。
こうして、コザの夜はふけていったなあ。
つづく。
6月 26, 2011 at 06:34 午後 | Permalink
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