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2011/04/06

風評の当事者になった時

金沢で、「風評被害」の実態を聞いた。ある老舗の温泉旅館は、外国人の予約がことごとくキャンセル。お寿司やさんも、外国からのお客の来店がぴたりと止まったという。

帰りの飛行機で、金沢の「銭屋」で活躍する高木慎一朗さんとご一緒になった。気仙沼に、炊き出しなどのシステムの構築に向かうという高木さん。2週間後にはシンガポールで日本料理を作るのだけれども、素材が一切入って来ないのだという。

「醤油だって、震災前にすでに輸入されていたものしか使えないのです。」

東京の街は、相変わらず暗い。ホテルでは、外国人観光客が皆無に等しいと聞く。

これまで、風評被害についてはいろいろなことを見聞きしてきたが、今は、日本全体がその対象になっている。

自分がその当事者になって見ると、風評被害というのは不当だし、何だか骨身にしみるような気がする。その一方で、上等じゃないか、と反発する気持ちもある。

風評を受けようが何だろうが、肩を寄せ合って団結して何とか切り抜けてみせる。そして、嵐が終わった後には、きっともっと素敵な存在になってよみがえってみせる。

風評の当事者になった時、かえっていろいろなこと、いろいろな人の本質が見えてくるものだと思う。

4月 6, 2011 at 07:20 午前 |