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2010/12/14

シングル・イッシュー・ポリティックスには、大局観が問われる。

シングル・イッシュー・ポリティックス(単一の課題を論点として挙げた政治)は、時に、現状の突破に寄与することがある。郵政民営化を掲げた小泉首相(当時)のケースなどである。

しかし、シングル・イッシューを選択する際には、「大局観」が問われる。小泉さんの場合には、賛否は別として、「官」から「民」へという「大局観」があった。

現在、民主党政権の執行部が進めている「シングル・イッシュー・ポリティックス」には、大局観がない。菅さんや岡田さんが、小沢さんの「政治とカネ」の問題を「クリーン」にすることで支持率を上げられると思っているのならば、愚の骨頂である。

菅さんの問題点は、御本人がこれからの日本についての大局観を持っていたとしても、それが一向に伝わってこないということである。真っ先にやるべきことは、「これから国をこのような方向に導いていきたい」というヴィジョンを示すことであろう。そのヴィジョンが一向に見えてこないから、支持率が下がるのである。

12月 14, 2010 at 08:07 午前 |