さんざん遊んでも、まだ日が高く昇っている。それがうれしくて、楽しくて。
子どもの頃、母の実家があった小倉に帰る度に思っていたこと。九州は日が長い。南にあるということもあるし、西だから、日本標準時だと太陽の進行が遅れ気味ということもある。
ナガサキアゲハや、モンキアゲハ、ムラサキシジミにムラサキツバメ。その頃、関東では見たこともなかった蝶を追いかけて夢中になって、夕暮れになって親戚の家に帰ると、もうびっくりするくらい遅い時間になって、みんながお膳でご飯を食べていた。
「けんちゃん、どこ行ってたと?」
「まだ明るかったけん」
覚えたての九州弁で、そんな風に言いわけしたっけ。
蝶をおいかけて、さんざん遊んでも、まだ日が高く昇っている。それがうれしくて、楽しくて。何かとてつもなく得をした気分になって。
あの頃に、たった一日でも戻れたら、どんなに幸せだろう。
霧島アートの森の清澄な空気の中を歩きながら、そんなことを思い出していた。それは、昨日。
そして、今日は、大阪の雑踏の中に道を探して。
12月 6, 2010 at 02:41 午後 | Permalink
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