« 偶有性に向き合うには、実はプリンシプルが要る。試されるんだね。 | トップページ | 鯉沼さんはそれで売って、岸尾さんは人生をジュウウソウすれば良い。 »

2010/11/19

進化して形は変わるとしても、おもちゃは一生手放してはいけない。

帰りの飛行機の中で、『トイ・ストーリー3』を見た。行きで1時間くらいのところまで見て、そこで意識を失っていたのである。コントローラーで早回しして、確かこのあたり、というところから再生した。

本当は大人向けの映画も何本か見かけたのだけれども、どうも気乗りがしなかった。大人って、生きるエネルギーがもはやピュアじゃなくなっているから。

良い映画だったと思う。特に、おもちゃたちが戻ってきて、大学に行く男の子が箱に入れて女の子のところに持っていった後がよかった。

「これで遊んでね」

一つひとつのおもちゃを大切に愛おしみながら女の子に紹介し、別れを告げていく。

これまで自由に動き回っていたおもちゃたちが、ぐにゃっとなって表情を変えることもなくただなすがままになっている。このコントラストが卓越した効果をもたらしていた。おもちゃたちだって、大学に行く男の子との別れが哀しいはずなのに、無表情である。ここにぐっと来るのであろう。

実は、少し涙が出た。となりで大学のプレゼン資料を作っていた方は気付いたかしら。

アメリカ映画は子ども向きのがいいね。大人向けのは、精神的にちょっと油断しているところがある。世界で一番豊かな国だから。それに、そもそも、「おもちゃ」は人間にとって最良の道具である。大人になっても、すぐれた仕事の背後には、かならず「おもちゃ」がある。トイ・モデルというくらいだから。進化して形は変わるとしても、おもちゃは一生手放してはいけない。

11月 19, 2010 at 05:13 午後 |