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2010/10/12

連続ツイート 「周辺視野」

周(1)人間は、ついつい自分が今注意を向けているものにばかり気が向かいがちだが、人生において本当に大切なものは、「周辺視野」の中に隠れていることが多い。

周(2)「出会い」がないと嘆く人がいる。そんな人は、周辺視野に目を向けてみよう。たとえば、仕事の打ち合わせの時に、となりのテーブルにいる人。美術館で、視野の中を横切った人。そこに、自分の人生を変える人がいるかもしれない。

周(3)人生を切り開いてくれる新しいアイデア、突破口となる何かも、「周辺視野」の中にあるかもしれない。今取り組んでいる何ものかから離れた場所にあるものに、自分に恵みをもたらすものがあるかもしれないのだ。

周(4)人間は、視野の中心にあるもの以外にも、内的な注意を向けることができる。たとえば、パーティーなどで、気になる人を視野の隅にとらえて注意を向けているような場合である。視野と注意のダイナミクスは豊饒であり、心の置き方をアスリートのように鍛えることができる。

周(5)周辺視野に注目すべきものが存在したら、即座に行動するのが良い。躊躇していると、「その一瞬」を逃す。自分と対象、世界の組み合わせにおいてただその時にだけ成立した香ばしい「組み合わせ」を解いてはいけない。

周(6)誰かに注目してもらおうと思ったら、その人の周辺視野に入るのが良い。できるだけ動線を一致して、その人が自発的に関心を持つのを待つ。強制すると、かえって逃げる。周辺視野の達人ならば、必ず注目してくれる時がくるはずだ。

周(7)子どもの頃、蝶を追いかけたことは周辺視野を鍛えるのに役立った。目当ての蝶が、視野に入ってきたら、瞬時に反応して走り出す。少しでも気付くのが遅れると、蝶はもう逃げてしまう。あのいきいきした感覚を、大人になり、文明の中で生き始めても忘れまいとしている。

周(8)仕事上のアイデアで行き詰まったとき、周辺視野の中で何か気になるものがないかと点検してみる。見つけたら、しばらくその気になるものに焦点を当ててみる。そのような作業から、突破口が開けることが多い。

周(9)何よりも、心の余裕を持つこと。Aという目標ばかり見ていては、BやCが来た時に見逃す。Aを追っていてBに出会うのが、セレンディピティ(偶然の幸運)である。セレンディピティに恵まれるためには、周辺視野を大いに活用すると良い。

以上、「周辺視野」についての連続ツイートでした。

(2010年10月4日、http://twitter.com/kenichiromogiにてツイート)

10月 12, 2010 at 08:29 午前 |