空を飛ぶ夢
子どもの頃から、よく空を飛ぶ夢をみた。地面から、平泳ぎのようにすいすいと手足を動かすと、ふわっと浮かび上がるのだ。
そんなに必死になって動かさなくても浮いているけれども、油断すると、少しずつ下に落ちてきてしまう。地面がだいぶ近くなると、何となくお腹のあたりがひんやりして、あっ、これはダメだ、と一層力を入れて動かすのだ。
二三日前、仕事から仕事の合間に、東京の街を疾走していて、ふと、人間なんて簡単に落ちちゃうものだなと思った。現実に負ける。理想を抱いていても、妥協の連続。そのうち、何が夢だったかも忘れちまう。
そんなことに思いをめぐらせながら暗がりを歩いていて、突然、空を飛ぶ夢のことを思い出した。
そうか、オレは「重力の魔」に抗していたんだ。どんどん落ちる。それを、一生懸命手足を動かして浮かぶ。滑空し続ける。そのことの難しさと大切さを、無意識が一生懸命叫んで教えてくれていたんだナ。
最近、お前の人生はドウダ。重力の魔に負けていないか。安易に妥協していないか。夢を曲げていないか。無理して合わせていないか。うまく飛べているか。カエルのようにぶざまに、手足を動かしながら。
一日に一回くらいは、「空を飛ぶ夢」のことを思い出していよう。そうだ、そのことを決して忘れまいと、仕事の移動の列車の中で、この日記に書いている。
10月 1, 2010 at 04:27 午後 | Permalink
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