さよなら、ビタースイートサンバ!
ニッポン放送のスタジオに入る瞬間は、いつも楽しい。
「オールナイトニッポンサンデー」を時々担当させていただいて一年。子どもの頃から聞き慣れている、あのビタースイートサンバが流れてくると、ぐっと気が引き締まる。
そして、放送している間の熱中。ステュディオスな継続。ぼくは、ラジオが、本当に好きだなあ。
ニッポン放送とのご縁は、これからも続くが、番組のパッケージがリニューアルされると聴いた。それで、また自分が人生で油断しちまったと気付いた。
定時になる。「茂木健一郎の、オールナイトニッポンサンデー」と一言。ビタースイートサンバが流れ始める。ガラス越しに、調整室にいる冨山雄一さんと目を合わせる。冨山さんが手を上げる。音楽に聴き入る。まだまだ。まだまだ。溜めて。冨山さんが、はいっと手を下ろす。それを合図にしゃべり出す。
キューを待っている間、冨山さんとの心がつながる。あの時間の流れが好きだった。
そんなことは、これからも、まだまだあると思っていたけれども、昨日が最後だったんだね。ガラス越しの、冨山雄一さんとのビタースイートサンバ。
人生は、片時も油断してはいけないということさ。いつでも、どこでも、「これで最後」かも知れぬ。
さよなら、ビタースイートサンバ! ありがとう、冨山雄一さん!
9月 13, 2010 at 07:55 午前 | Permalink
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