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2010/09/28

連続ツイート 愚

愚(1)ずっと創造性とか脳のポジティヴな側面に惹かれてきたが、最近になって、待てよ、負の部分も考えようと変わってきた。気になるのは人間の「愚かさ」。しかも、どうやら良い愚かさと、悪い愚かさがあるようだ。

愚(2)ネット上では、悪い愚かさを散見する。隣国に対して、ステレオタイプな偏見を抱いて反省しない。人を揶揄したり、決めつけたりして、自分は棚に上げる。そのような人は、見ていてツライ。

愚(3)一方、友人に対して、「お前はバカだなあ」というのがほめ言葉になることがある。たとえば、田森佳秀(@Poyo_F)が数学についてあれこれと遊んでいるのを聞いたとき。田森、またやっているんだ、バカだなあ、はははと気持ちが良い。

愚(4)悪い愚かさは、結局、「閉鎖」に向かう。ホームレス支援の話を聞いた。偏見を持って、表面的な「安全」や「安心」ばかりを言う人たちがいるという。そのような「愚かさ」は、自分たちを固定的にとらえ、成長から遠い。

愚(5)一方、良い愚かさは、結局、無防備ということだ。自分を守って、狭い世界に留まるのではなく、むしろ投げだしてしまう。ほらよ、とばかりに、偶有性の海に投げだしてしまう。そのような愚かさは、成長に通じる。そんな愚かな人が好きだ。

愚(6)清水次郎長が、森の石松のことを、「バカは死ななきゃなおらない」という。この時の「バカ」は、無防備な良いバカだ。石松は、自分を守ることを知らず、鉄砲玉のようにどこでも飛んでいっちまう。そのうち、都鳥一家にほんとにやられちまう。そんな石松の愚かさを、次郎長は愛す。


愚(7)「もっとバカになれよ」とか、「あいつは本当にバカだなあ。」という時のバカは、自分を捨てて、無防備に飛び込んでいってしまう、そんな愚かさを示している。私の大切な友人たちの間では、このような「バカ」は最高のほめ言葉だ。

愚(8)自分の小さな価値観に凝り固まって、他人や世界を見下して喜んでいる。そんな「バカ」と、無防備に自分を投げ出す「バカ」。まったく対極の生き方が同じ言葉で表現されているから、時々混乱する。「開かれた愚かさ」と「閉じた愚かさ」を区別することが、必要だと思う。

愚(9)私の愛しい人たちよ、無防備に自分を投げだし、偶有性の海でもまれる、そんな良い意味での「愚」を決して失わずに、せっかくの人生、自分の底にある可能性を、思いきりぜんぶ引き出しちまおうじゃないか。

以上、「愚かさ」についての連続ツイートでした。

(2010年9月24日、http://twitter.com/kenichiromogiにてツイート)

9月 28, 2010 at 10:20 午前 |