グレン・グールドが、バッハのゴルトベルク変奏曲を弾く時間
グレン・グールドが、バッハのゴルトベルク変奏曲を弾く時間は、その流れ自体が一つの奇跡のようだ。
アリアから始まり、30の変奏が挟まり、再びアリアで終わる。
生命そのものを象徴するように、最初があり、いろいろな変化があって、再び最初に戻る。そうやって、円環が閉じる。
この演奏において、グールドは、最後のアリアを弾き終わると、祈るように手を合わせ、やがてだらんと垂らす。その、まるで人類以前の人類のような振るまいを最初に目撃したとき、私の中を戦慄が走った。
そして、その戦慄は、今も止まない。
http://bit.ly/9f9HmI
Gould plays Goldberg Variations var.26-30 & Aria Da Capo
8月 13, 2010 at 05:50 午前 | Permalink
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