『文明の星時間』 恐竜たちの時間
サンデー毎日連載
茂木健一郎
『文明の星時間』 第120回 恐竜たちの時間
サンデー毎日 2010年7月11日号
http://mainichi.jp/enta/book/sunday/
抜粋
恐竜たちの魅力と言えば、何と言ってもその巨大さ。恐竜たちの巨大化の理由については、さまざまな説が唱えられている。現在よりも高かった平均気温が関係しているという説。空気中の酸素濃度との関連を探る説。また、強度の割には比較的軽量だった骨の構造に着目する説。
恐竜たちは、その巨体を支えるためにたくさんの食糧を必要とした。ある研究者によると、史上存在したと推定される最も大きな草食恐竜は、一頭当たり10キロメートル四方の草地を必要とした。密集して暮らすことができない中で、一体、どのようにオスとメスが出会っていたのか。近親交配も避けねばならない。研究者の間でも意見が分かれる。
視認できないくらい離ればなれで暮らしていた巨大な恐竜たちは、遠くまで伝わる低い周波数の音でお互いにコミュニケーションしていたのではないかとされる。草食恐竜は、足の関節が曲げられなかったと推定される。メスが卵を産み落とす時に、どうして割れなかったのかという疑問もあるのだという。体が比較的まだ小さな時期に繁殖して、卵を産むのをやめた後でさらに巨大化したのではないか。ある研究者はそのような仮説を話してくれた。
全文は「サンデー毎日」でお読みください。
イラスト 谷山彩子
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7月 1, 2010 at 05:50 午後 | Permalink
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