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2010/06/23

ストックホルム症候群

日本人は、日本という社会の文脈に巧みに適応することで生きて来た。

早い場合には、小学校に入る前から始まる「受験戦争」、「有名大学」という限られた「クラブ」に入るための競争、そして、大学三年の秋から始まる就職活動。

生真面目な日本人たちは、与えられた「ゲームのルール」に従って、一生懸命つとめてきたのである。

そのような、精緻に張り巡らされた「文脈」に適応することで、適応してきた日本という「生態系」の大きさが、縮小しつつある。日本人の生真面目な「過剰適応」が、かえって日本人が可能性を延ばすことを妨げていると言える。

ある意味では、日本人は、「根回し」や「段取り」や「空気を読む」といったあまりにも精緻に作り上げられた日本の社会構造に、子どもの頃から「人質」になっているとも言える。それに合わせることは、最初はそれなりに大変なことのはずだった。ところが、社会の中で「訓練」を受けているうちに、いつの間にか、もともとは自分の本性とは無関係だった倫理感、価値観が、内面化され、あたかも自律的にそれを選びとっているかのような錯覚を抱くにいたる。

「ストックホルム症候群」 にもつながる事態が、私たちの足腰を萎えさせているのである。

6月 23, 2010 at 06:20 午前 |