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2010/05/19

脳のトリセツ 政治とは「いざ鎌倉」である

週刊ポスト 2010年5月 28日号

脳のトリセツ 第42回 政治とは「いざ鎌倉」である

誰もが普段から政治に密着する必要などない。しかし、「これぞ」という時には「覚悟」と「貢献」が必要だ。

抜粋

 ところで、国会議員になることには興味がないと言っても、政治に一切関心がないとうことではない。一国の政策がどのようなものになるかということは、私たち自身はもちろん、私たちの子どもたちの幸福にも深くかかわる事柄。「私には関係ない」と、放っておいて良いはずがない。
 政治との距離感は難しい。選挙の際に、投票に行くのはもちろんのこと。どうやって、政治にコミットするか。自分の人生を一生懸命追いながら、いかに有権者としての義務を果たすか。
 自分に関する限り、政治との関わりは「いざ鎌倉」で良いと思っている。
 謡曲『鉢の木』。鎌倉幕府の高官が、地方の名もない武士の家を訪ねる。せめてものおもてなしをと、大切にしていた鉢の木を切って燃やし、客を饗応する。問わず語りに、今はこのように落ちぶれていますが、万が一何かが起こり、「いざ鎌倉」という時には、必ず駆けつけますと誓う。
 言葉に違わず、政変が起こった時に、武士は鎌倉に馳せ参じる。高官は、あの時の約束に嘘はなかったと、褒賞をとらせる。人間としてどう生きるか、一つの「倫理」の物語である。
 政治とは、つまりは「いざ鎌倉」ではないか。ある国の歴史には、「これぞ」という転換点がある。その時こそ、政治の素人だろうが何だろうが、貢献しなければならない。
 日本の歴史を見れば、「いざ鎌倉」の機会が何度か訪れた。たとえば、幕末から明治維新にかけて。坂本龍馬をはじめとする多くの志士が、「この時ぞ」と尽力した。あるいは、戦争に負けて、マッカーサーが乗り込み、新しい憲法が作られようとした時。白洲次郎は、自らの能力の限りをもって、日本のために尽くした。


全文は「週刊ポスト」でお読み下さい。

http://www.weeklypost.com/100528jp/index.html

イラスト ふなびきかずこ

5月 19, 2010 at 07:56 午前 |