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2010/05/31

直接性の原理

最近、日本の地方を旅していて思うことは、「ここもまた、文明の中心であるはずだ」ということである。

都会と田舎、という時の見方が変わった。インターネットが登場することによって、日本のどこにいても、世界の文明の坩堝(crucible)の中に、身を投げ込むことが可能となった。

そのことに気付くということが、新時代に輝く上ではどうしても必要なことだと思う。

ハーバードのサンデル教授の「正義」に関する講義を、ネットで簡単に見ることができる。

http://www.justiceharvard.org/ 

インターネットの登場前だったら、ボストンに旅行して教室に潜るか、苦労して録画したビデオを手に入れなければならなかったろう。

しかし今は、直接つながることができる。そのことの重大な意味に、少しずつ多くの人が気付いていくだろう。

直接性(immediacy)が支配するということは、言い方を変えれば、媒介物や、翻訳者は必要ないということである。このことは、日本の大学の在り方に、長期的に見れば大きな影響を与えざるを得ないだろう。直接性の原理(principle of immediacy)の下、人々が直接文明の坩堝(crucible)に接し、直接球を打ち合い、ボールを蹴り、いきいきとしたやりとりをする時代が来るだろう。

そんな時、たとえば、緑の沃野を走るローカル線から見る美しい田園風景の見え方も、今とは違ったものになるはずだ。

もし、未来に何が起こるかを旧体制(ancient regime)の断末魔を通してではなく、今すでに進行しているダイナミクスの論理的延長の上にとらえるとすれば、私たちは大いなる希望を抱くことができるに違いない。

というか、実は未来には希望しかないのだ。

5月 31, 2010 at 07:13 午前 |