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2010/04/30

脳のトリセツ 鳩山首相と女子高生

週刊ポスト 2010年5月7日・14日号

脳のトリセツ 第40回

鳩山首相と女子高生

お金持ちが高級シャンパン選びに迷うのと、貧しい若者が発泡酒選びで悩むのは、脳科学の視点から見れば等価である。

抜粋

先日、評論家の東浩紀さんと対談していて、「鳩山首相」と「女子高生」の間に本質的な違いはあるか、という議論になった。もちろん、国の政治における権限とか、交友範囲の広さにおいては差があるだろう。しかし、一人の人間として向き合う「偶有性」の量と質に、果たしてそんなに差はあるのだろうか?
 鳩山首相と女子高生は、極言すればもはや同じなのだろう、というのが私たちの結論だった。誰もが、一人ひとりの与えられた環境の中でさまざまな情報を得て、認識し、判断し、分析している。首相といえども、すべてを見通しているわけではない。女子高生と同じくらい、限られた世界で生きている。首相と女子高生と、偶有性の総量に差があるわけではない。ただ、その成り立ちの要素が違うだけの話である。
 世界が実はフラットだと気付いてしまうこと。それは、「格差」という幻想をなくし、上昇志向を奪うことで、社会の活力を奪うという側面は確かにあるかもしれない。その一方で、根源的に「元気」になる道も開いてくれる。
 たとえば、この情報化社会で「生きる力」という視点からは、「一流大学」卒とそれ以外の人、大卒とそれ以外の人の間に「格差」などもはやない。それぞれの人が、それぞれの現場で、直面する「偶有性」から学べば良いだけのこと。「格差」という幻想をあおり立ててもむなしい。
 この世界がフラットだと認めてしまうこと。鳩山首相と女子高生は同じだと思うこと。その勇気だけが、私たち日本人が本当に元気になるための「神風」を運んできてくれるだろう。

全文は「週刊ポスト」でお読み下さい。

http://www.weeklypost.com/100514jp/index.html


鳩山首相と女子高生。 イラスト ふなびきかずこ

4月 30, 2010 at 02:31 午後 |