« 打てば響く | トップページ | Encapsulated »

2010/04/07

チューリップ

チューリップ

この宇宙は、因果的法則で進行している。生命が誕生する以前から、物質は法則に従って時間発展してきた。

法則の作用は、創造と破壊を同時に行う。惑星に隕石が衝突する。超新星爆発が起こる。その時、局所的平穏さを尊重し、保護するという思想は法則にはない。

この世界の有りさまに対する感情の本来は、そのような宇宙のありかたに対する「恐怖」なのではないか。すべての感情は、その超克として生まれてくるような気がする。

金沢から東京に戻り、モノレールに乗りながら窓の景色を見た。水際に多くの高層建築が立ち、桜の並木が見える。鳥たちが空をいく。

この平穏が破壊されたら、私たちは嘆き、悲しむだろう。しかし、宇宙は悲嘆と平穏を区別しない。

つくしの穂も、私たちの身体も、冬の嵐の中に突然現れた日だまりのような奇跡。

ただ在るだけで。

本にサインを求められて、そんな文字を添えたチューリップを描くことが時々ある。

4月 7, 2010 at 08:09 午前 |