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2010/03/02

Willingness to pay

ゼミ(The Brain Club 第241回)で、関根崇泰が紹介した論文がきっかけとなって、willingness to payについての議論となった。

人々が、ある明確なスカラー値として、ものの値段を明確に認知しているかどうかは疑問がある。しかし、ある商品と価格が提示された時に、それを購買するかどうかという選択が行われるという意味においては、行動から、間接的にwillingness to payを推測できるという議論には一定の有効性がある。
 
問題は、Becker–DeGroot–Marschak methodのような事例において、willingness to payが本当に測定できているかどうかということだろう。このような局面における被験者の振る舞いは、ある明確なスカラー値としてのwillingness to payを意識しているというよりは、prisoner's dilemma のような利害対立ゲームにおける、risk takingを含む行為の選択類似のパラダイムで捉えられるべきなのではないかと考える。つまり、willingnes to payは、choice of actionの結果として漸近的に得られるに過ぎず、本当に問題になっているのは行為選択のダイナミクスそのものではないかと考えるのである。

3月 2, 2010 at 07:59 午前 |