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2010/03/25

脳のトリセツ 〝困った人〟には理由がある

週刊ポスト 2010年4月2日号

脳のトリセツ 第35回

〝困った人〟には理由がある

恋人に電話やメールを頻繁に要求するタイプは、子どものときに母親から不安定な愛情を受けたケースが少なくない。

抜粋

 親しい友人に、半ば冗談で「平成の対談王だよ」と言うくらい、いろいろな方にお目にかかる。
 かつて、映画評論家の淀川長治さんは、「私は未だかつて嫌いな人にあったことはない」という言葉をモットーにしていた。私も同感である。素晴らしい個性を持つ人々に出会うのは、生きる上での最大のよろこびである。
 ただ、どうしても苦手なタイプがある。どのような人かと言えば、ずばり「ナルシスト」。自分のことばかり話したり、他人に対する思いやりがない人に出会うと、背筋に悪寒が走る。「うわー、イヤだ」と思ってしまうのである。
 そんな時も、できるだけ相手の一番良いところを引きだそうとする。一生懸命、にこにこ笑いながら話をして、違和感を抱いていることを絶対に相手に悟られない。
 そうして、対談が終わると、「さようなら〜」と後ろを振り返らずに逃げていく。気味の悪い後味を、できるだけ早く忘れようとするのである。
 どこの会社でも、職場でも、一人はナルシストがいるのではないか。周囲が密かに「あいつはナルちゃんだね」と言っているのに、本人だけが気付かない。困ったものだと、胸の中で思って我慢している人は多いだろう。
 ひとりの人間としては、ナルシストにかかわるのは大変だなと思う。しかし、ひとりの科学者としては、ナルシストを切り捨てるわけではない。なぜそうなったのか理解したい。そして、できれば、助けてあげたいと思う。
 脳科学は、決して人にラベルを貼るために存在しているわけではない。ある人がある状態に陥っているその理由は何なのか解明することで、本人も周囲の人も、よりよい人生を送る方法が探れればいいと思う。


全文は「週刊ポスト」でお読み下さい。

http://www.weeklypost.com/100402jp/index.html

3月 25, 2010 at 09:47 午前 |