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2010/03/17

文明の星時間  日本人は12歳

サンデー毎日連載

茂木健一郎  
『文明の星時間』 第106回  日本人は12歳

サンデー毎日 2010年3月28日号

http://mainichi.jp/enta/book/sunday/ 

抜粋

 肝心なのは、「日本人は12歳」という発言の含意は、必ずしも揶揄ばかりとは限らないこと。同じ証言で、マッカーサーは「だから日本には未来がある」という趣旨のことも述べている。12歳と言えば、学び盛り。新しいことを取り入れて自分のものにする、いきいきとしたエネルギーに満ちている。12歳で大いに結構。成熟した大人よりも、よほど伸びしろがあるとも言える。
 実際、戦後の日本の復興は「奇跡」と言われるほど目覚ましかった。敗戦の焼け野原から立ち直った日本人たちを、世界の人は尊敬の眼差しで見た。マッカーサーの「日本人は12歳」発言に腹を立てた人たちがいたとすれば、奇跡の復興こそが最大の「意趣返し」だったと言えるだろう。
 最近の日本の社会を見ていて心配になるのは、むしろあたかも老境を迎えてしまったかのような融通の利かなさ、頑なさ。日本人の精神年齢は、むしろ高齢化してしまったよう。奇妙な話である。まだまだ、枯れてしまうような国でははない。私たちはむしろ、かつてマッカーサーに「日本人は12歳」と評されたような、初々しい目の輝きをこそ取り戻すべきなのではないか。

全文は「サンデー毎日」でお読みください。

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3月 17, 2010 at 07:06 午前 |