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2010/02/12

ずっと「北極星」のごとく

『プロフェッショナル 仕事の流儀』の収録。ゲストの上田泰己さんとお話していて、とても驚いた。

上田さんも僕も、生理学者の江橋節郎さんの「孫弟子」だったのだ。

上田さんが、東京大学医学部の飯野正光さんのところに行った時、「うちは放牧するから」と言われ、飯野さんに御世話になることに決めたのだという。

学問というものを広々ととらえ、大きく構えて本質を追究していく。江橋先生のお人柄がなつかしく偲ばれる。

今日では、情報自体はインターネット上にいくらでも存在する。

だから、独学しようとすれば、インターネット上でそれは可能であって、大学などの組織に行く必要はない。

問題は、人柄からしか感化されないものがあるということ。

これは、その生身の人に接して、その人の発する言葉、節々に示される考え方によっていきいきと動かされるしかない。

つまり、このウェブ時代に最も希少なものは、「師」とあおぐ人に直接接する機会だろう。

若者よ、大学という「クラブ」に入ることに汲々することも良いけれども、あらゆる機会をとらえて、自分が尊敬できるような人に会って、親しく接することができるように、全力で探した方が良いと思うよ。

上田さんの話、とても面白かったな。学問というものはつなり、時代とともに手法は変わっても、例えば「生命とは何か」「時間とは何か」という本質的な問いに関していえば、ずっと「北極星」のごとく動かない目標を目指しているのだ。

そうして、本物の「師」というものは、「北極星」のように動かずに光り続けているものである。

2月 12, 2010 at 08:00 午前 |

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受信: 2010/02/13 0:13:13

コメント

こんにちは。
はっとして、考えさせられて、いつものように、大き目の紙に書き留めました。そして貼っておいてしばらく考えているんですよ。だんだん、味わい深く解かってきたりするのが毎日の楽しみなのです。こうしていると生きているって面白くて、退屈とか飽きるとか何していいかわからないなんて事は、まったくないのです。そういうふうにおっしゃる方がいて、心底、゛え~
・・・・・゛と愕きました。

投稿: ぶらんか | 2010/02/13 11:34:24

こんにちは

>問題は、人柄からしか感化されないものがあるということ。

>これは、その生身の人に接して、その人の発する言葉、節々に示される考え方によっていきいきと動かされるしかない。

>若者よ、大学という「クラブ」に入ることに汲々することも良いけれども、あらゆる機会をとらえて、自分が尊敬できるような人に会って、親しく接することができるように、全力で探した方が良いと思うよ

チーターが狩が出来るまで、3年はかかると言われている。新天地に向かうには、師となる安全基地で、狩を学ぶ事が必要なのでしょう。

また、最近の日本では、人柄を学ぶ、人柄を評価する、を、忘れてきているのでは?(^^)

投稿: 安全基地の人柄のクオリアby片上泰助(^^) | 2010/02/13 1:23:46

インターネットに星のように無数にまかれている情報は、確かに独学の志さえあれば、幾らでも知識の源泉として、自分の中に吸い込むことが出来る。

独学だけで一生いければいいのだが、そうはいかない、のが人間の変わらぬ常。やはり、学ぶということは、生身の人の持つ魂魄の『輝き』に触れることでもあるのだ。

その生身の人とはつまり『師』のことである。人生、学ぶためには師匠なる人間が如何しても必要なのだ。それも、この人になら一生かけてついていこう!と、心から思えるほどの『心の師』を求めることが大事なのだと、自分はつらつら考える。

『師匠』のない人生は寂しいものだ、と聞いたことがある。生身の一対一でしか得られない、しかし人生にとっては“とても大切なこと”を一生学ばないまま終わってしまうからであろうか。

一生をかけて尊敬できる『師』のいる人生ほど、またそんな人ほど、幸せなことはないと思う。仮令如何様にサイバーシーンが進化しても、それは永遠に変わらないはずだ。

投稿: 銀鏡反応 | 2010/02/12 22:43:44

茂木健一郎さま

『 脳が変わる生き方 』

私、まさに この頃、考えていたことですので内容に助かりました
ともに

茂木健一郎さまの クオリア日記を拝読させて頂きながら考えのこと
あれ??
AとBをどちらを選択?

『 脳が変わる生き方 』の記述ですが同時にクオリア日記でも

茂木健一郎さま  クオリア日記で予習しで『 脳が変わる生き方 』
とても楽に昨晩の新千歳空港から羽田への航空機内で拝読
スラスラと終わりまで拝読

初めてでした短時間的な拝読で最初から最後まで一冊をは

ふと、茂木健一郎さま この頃のクオリア日記を拝読させて頂いてましたら 『 脳が変わる生き方 』 スラスラと拝読とお解かりかと

でも、不思議でしたのは小樽の紀伊国屋さんで購入の時
投稿させて頂いてました購入のこと
しかし掲示が叶わず、それが偶然の幸運でした

もしや、茂木健一郎さまが今、私に購入すべき書籍は それではない
と申されているかのごとく、と 意識下の中の無意識下として心の脇に
それが、あったからこそ
昨日、札幌駅前の紀伊国屋さんへも参り茂木健一郎さまの書籍を購入
一冊、購入後に入り口で無意識のうちに、もう一冊 見つけましたのが

『 脳が変わる生き方 』
引き寄せられるように購入

偶然の幸運 新千歳空港にて
当初、機内で読めるのは 『 幸せはすべて脳の中にある 』
事実、手に持っていたんですが 何故か スーツケースを開けて
『 脳が変わる生き方 』と入れ替え 
スーツケースは荷物室へと預けました、仮に、もし入れ替えてなかったら? 偶然の幸運です、入れ替えたことも。

人生を質入れ

スキーで申せば検定に合格するためにスキーをしている、とか

指導員になりたいから、など

スキーのこを質入れ ということ 私は、これが嫌で

指導員になりたい とか 検定に合格したいとかは
単にスキーのこを質入れしているに過ぎない。

お正月明けの羽田の荷物受け取り場で
幼い子供さんが北海道へ一人でスキー 日本航空さまの地上社員さんと
会話されていた 検定で 後、数秒足りなく不合格と

まだ、その意味は判らなくとも

検定が目的にはならないように!! 隣にいた私は祈りましたことは
まさに『 脳が変わる生き方 』での人生を質入れ と同じ
スキーのこを質入れは良くない それを考えていました年明けの羽田で

まだまだ 触れたい『 脳が変わる生き方 』凄すぎです。

茂木健一郎さまに感謝です。

投稿: 高木英樹 | 2010/02/12 22:27:22

本当にそうですね。どんな出逢いを積み重ねたか。どんな空間に身を包んだか。素敵な素晴らしい大人は沢山のパワーを下さいます。自分自身も少しずつでもいい、そんな大人を目指して進みたい。

投稿: art de vivre | 2010/02/12 19:33:29

北極星は少しは、ずれるんでしたっけ。
あまり天文に詳しくありません。
でも国立天文台のひそかなファンなので一般公開日に三鷹を訪れます。
VSOPという施設が気に入りました。研究者のおじさんが良い人で一緒に記念撮影をして下さいました。
人の印象は大きいですね。
まあ人柄だけで研究の良し悪しは判断できませんが。
アインシュタインは戦争に利用されたりして人生は幸せだったでしょうか。


独学ばかりだと引きこもりになってしまって世の中のチャンスに疎くなるし、自分がどのレベルにいるのかもわからないし、自己満足で終わってしまいそう。
でも学ぶという事を立身出世、処世、自慢の道具にする気がないのなら、ひっそり生きれば良いんでしょうね。

私は友達が欲しいけどな。ひとつの本や作家について自分の人生と合わせてどう感じたとか、ああだこうだ、ただ話せたら楽しい。

投稿: tori | 2010/02/12 12:34:10

受験の春といいますが、
一年で一番お天気が不安定で、春とは名ばかりの雪とみぞれの寒い季節
ですね、それが受験の春ですね、

40歳代のころ、都内に住んでいました
親類の受験生が次々とわが家を根城として、訪れては、悲喜こもごもの
時をともに味わいました、

当時は東京もよく雪が積もりました・・ 早起きして食事を用意し、
お弁当を持たせ、通りまでの雪かきをしたり、電車の説明、乗り換えの心配など、色々心砕きをした日がしのばれます

その子たちが今は、茂木先生たちの年齢となり、それぞれの場所で、人の親になっています、同じ状況を繰り返す彼らを眺めつつ、

師を求め、仰ぐ北極星に巡り合えないままの人生を歩む姿に、昔のおとなしい受験生の野犬の群れを思ったりします、ずっとおとなしいのが慰めでしょうか・・・・ 哀しみでしょうか・・

ああ、もったいない、なぜこうして才能も、純なる魂も、見えない何かに埋もれて行ってしまうのだろうと、ふとため息が出ることもあります

仰ぎみる高き者への憧れを抱き、青い春と表現される少年時代にこそ
巡り合わせたい師! 
高邁を求めながら歩み続ける師と呼ばれる人々の力を、一般社会へ発揮してもらいたいと思う私です

若者を引率し、人生の豊かさがなんであるかを冒険のように探し求めていく師がどんどん排出され、社会に顕わされていくことが大切ですね

たとえ貧しくとも、悩みと共に生き、眼差しに輝きと、見上げる姿に希望があふれた若い姿!  力のない私ですが若者を支える人でありたいと思っています

                    reiko.G

                    

投稿: reiko.G | 2010/02/12 10:14:08

何時も茂木さんの精力的な仕事ぶりには刺激を受けます。
機会があれば、セミナー等にも参加させて頂いていますが、この12日のブログの今日では、情報自体はインターネット上にいくらでも存在する。~~~つまり、このウェブ時代に最も希少なものは、「師」とあおぐ人に直接接する機会だろう。

ここのところ、引用させて頂きます。とても分かりやすい表現で、ある人にとても参考になると思いますので。


投稿: 青空229 | 2010/02/12 9:19:14

北極星を見つけた少年や少女は、自分だけのその星をお背中に背負うんですよ。
背負った自分がいつか、誰かの「北極星」になれるようにね。
先生も背負ってるでしょ?

投稿: hisako | 2010/02/12 9:07:39

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