文明の星時間 隕石とクレーター
サンデー毎日連載
茂木健一郎 隕石とクレーター
『文明の星時間』 第101回 隕石とクレーター
サンデー毎日 2010年2月21日号
http://mainichi.jp/enta/book/sunday/
抜粋
十年ほど前、学会に出席するため、時々米国アリゾナ州のツーソンを訪れた時のこと。ある日、発表の合間に、レンタカーで北上した。友人と二人で、ハイウェーをひたすら走っていった。
事前の知識は、何もなかった。カーナビもない。頼りは、一枚の地図と、道路標識だけ。ただ、行けるところまで行ってみようと思ったのである。
そのうち、「クレーター」という標識が目についた。二人とも好奇心にあふれている。「行ってみよう」と意気投合した。「バリンジャー・クレーター」との出会いである。
別名、「メテオ・クレーター」とも呼ばれるこのクレーターは、直径約1.2キロメートル、深さ約170メートル。今から数万年前に、隕石の落下によって形成されたと考えられている。
地球上にあるクレーターには、火山の噴火によるものも多い。バリンジャー・クレーターは、地球上で初めて、隕石の落下によって形成されたことが確認された記念すべきクレーター。そして、その発見の背後には、一人の男の人生の物語があった。
全文は「サンデー毎日」でお読みください。
本連載をまとめた
『偉人たちの脳 文明の星時間』(毎日新聞社)
好評発売中です。

2月 10, 2010 at 09:16 午前 | Permalink
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
連載を拝見しました。
今では遠くなった幼い日、図鑑で赤土の地面に出来た巨大クレーターの写真が、自分にとってのバリンジャー・クレーターとの初めての、出会いだった。
若し実際に行って、大きさを確かめられたなら、その途轍もなき巨大さとともに、発見者バリンジャーの思いに近づけるかもしれない。
隕石落下によってこのクレーターが出来たことを、何とか証明しようとして、調査を続けるが、志半ばで亡くなるなんて・・・。
死に行く彼の胸中や、如何ならん。後世の人間たちが自分の推測の正しきことを証明するのを望みながら、生涯を閉じていったのだろうか。
数万年前にこのクレーターが出来たとき、周囲は生まれたての時の、地球のように、灼熱の地上に一瞬、なったのだろう。
投稿: 銀鏡反応 | 2010/02/10 21:05:30