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2010/02/25

「レール」から外れた人たちにこそ

昨日、リクルートスーツのことを書いたが、それ以外にも、日本の就職の慣習には理解し難いことが多い。

そもそも、なぜ横並びで在学中に就職活動をしなければならないのか? そのような慣習に黙々と従う人だけでなく、そのようなことはイヤだと別の道を行く人の中にも、有為な人材がいる可能性はきわめて高い。

「履歴書に穴が開く」などというわけのわからないことを言う人がいる。日本人は、いつもどこかの組織に「所属」していなければならない、飼い犬なのだろうか? それでは、江戸時代と同じだ。実際、江戸時代はまだ精神性においては続いているのかもしれない。

何度か書いたことがあるが、イギリスにはギャップ・イヤーという慣習があり、高校から大学に行く時に、あるいは大学から就職する時に、しばらくどの組織とも関係なく、一人で旅をしたり、ボランティア活動をしたりする人が多い。たとえば、大学を出てからギャップ・イヤーに入り、しばらく世界を見てきた人を、企業の側も採用する。そのような人は、経験に基づくすぐれた資質を持っている可能性が高いからである。

明らかに異常な日本の就職活動の実態を、何の疑問も持たずにただ報道しているマスメディアには、根本的な批評性が欠けていると断じざるを得ない。

今の日本の制度の中で、順調に就職していく人たちの人生が幸せなものであることを祈りたい。一方で、私は、そのような「レール」から外れた人たちにこそ期待するし、応援したい。ずっと首輪をつけていろ、なんていう説教などクソクラエである。そうでなければ生きていけない社会はとっくに賞味期限切れである。何よりも、日本が、これからの激動の時代を従順な組織人だけで乗り切れるはずもない。

2月 25, 2010 at 08:12 午前 |