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2010/01/14

脳が変わる生き方

PHPエディターズグループの
石井高弘さんに最初にお目にかかったのは、
新宿東口の喫茶「滝沢」
だった。

クラシックな装いの店の
中で、私は石井さんに向き合った。

その時は、いろいろなことを
話したのだと思う。

もう、その店はない。

何度もお目にかかって出来たのが、
『脳と創造性』

自分で言うのも何だが、とてもいい本になった。

入試の文章としても、よく出題されている
ようである。

本を書くということに携わっていない
時は、編集者の役割がよくわかっていなかった。

締め切りの催促をする人、くらいにしか
認識していなかった。

実際に本を書き始めて、10年くらい
たった時にはっとした。

原稿を書いている時に、
向こうで待っている編集者の
顔が浮かぶ。

それによって、文章が変わる。

創造の道を併走しているのだと
気付いた。

打ち合わせや、原稿を送った時の
やりとりで、著者の指先から
流れ出る文章が変わるのである。

石井高弘さんのおかげで、『脳と創造性』
ができた。

石井さんには、その後、
ずっと、「また本を作りましょう」
と言われながら、なかなか果たせなかった。

昨年になって、石井さんが、「茂木さんの
講演をまとめますから」と言った。

そうして、様々な場所で私が喋った
講演を、どうやらまとめ始めた
らしい。

そうやって出来上がったのが、
『脳が変わる生き方』

最初に原稿を見たとき、びっくりした。

ここ数年私が話してきたことの
エッセンスが、とても手際良くまとめられて
いたからである。

私自身が、一人の読者として、
楽しんで読むことができた。

幸い、好評で、もうすぐ10万部に
届くらしい。

石井高弘さんの熱情に、感染する。

ずっと感謝の念を抱いていて、
きちんとお伝えできなかった。

朝から夜まで仕事に追われた
博多の一日の翌朝に、こんな文章を
つづるのである。


石井高弘氏。2008年春の花見にて。

1月 14, 2010 at 08:03 午前 |

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産経新聞の「話しの肖像画」に「継承の美学」と題し、 日本を代表する俳優三國連太郎さんが登場、 俳優として人間としてこれまでの人生を語る。 [続きを読む]

受信: 2010/01/14 10:44:34

コメント

ごぶさたです 茂木さんのお顔 特にヨーロッパでモテそうですね 

投稿: | 2010/01/16 0:17:24

こんにちは

自分が言った事が勝手に本になるのは面白いですね。(^^)


「脳が変わる生き方」と「脳が変わる生き方2」で、内容が変わると別の意味で面白そうですね。(^^)

投稿: | 2010/01/15 2:04:46

おはようございます 茂木サン 。
本の出来るまでには、 事務的ではなく、 そこに人ありき。人情ありきなのですね。

私たちも人間ですから、人と 人との間の情により益々お力が発揮される事もありますね。
良き仕上がり、本屋に行ってみます。

入試といえば 16日、17日は センター試験です。
茂木サンから 良ければアドバイス を頂けますか。頑張っている受験生へ

投稿: | 2010/01/15 1:29:21

 先生は、仕事でもかなりの実績を出されていらっしゃると思いますが、先生のお考えになるプロフェッショナルとはどういう人のことでしょうか?                             ちなみにうちの息子に同じ質問をしたところ、「夢に向かっていくこと」ですって!!

投稿: | 2010/01/15 0:41:19

だからこそ、普通のこと…些細なことも、おざなりにできないんですよね☆

ほんの少しのことでも、気持ちを込めてすると…相手の方を思った対応が出来ると思うんです(^-^)
普段、時間に追われていると、何気なく流してしまいがちですが、大切にしたい事です。

投稿: | 2010/01/14 22:17:54

   『脳と創造性』

   『脳が変わる生き方』

   どちらを先に
   読もうかしら?

投稿: | 2010/01/14 21:42:51

ここ数日、そちら九州でも、寒波の影響で雪の降るところもあったとのニュースが、職場の休憩室のTVを見ていたら、映っていた。

世界的な冬将軍の進軍が、日本列島にも牙を向いて襲い掛かっている日々、ここ東京も底冷えがきつかった。霜柱も久しぶりに出現した。

そんな中でも、脳の創造する力と変わりつづける力は、明るく前向きであろうとする限り、決して途切れることはないと考える。

後ろ向きな心は、脳の創造性と可変性にふたをしてしまうに違いない。

もっとも、時には後ろ向きに暗くなる日もあるだろう。

茂木さんの本作りは、つくり手である先生と、編集者の方との『切磋琢磨』しあいながらの作業なのかもしれないですね。

今まで単調に生きてきても、ある瞬間、ふと!ひらめきに似た気づきが訪れる。

そのとき、今なら『嗚呼、脳が変わった瞬間が来たんだ』と思えるだろう。

脳が変わる・・・ということは、自分自身の何処かが変わる、ということだということが、このごろじわりと身に染むようにわかってきた気がする。

・・・でも、本当はそんな気がするだけで、まだ解りきってないのかもしれない。

寒さはまだ続くようです。くれぐれも御自愛為さって下さい。

投稿: | 2010/01/14 20:19:52

昨年10月末に失業しました。11月に38歳の仲の良かった従兄弟を亡くし、一週間後にとてもお世話になった元上司でお仲人して下さった方が、還暦のお誕生日二日後に逝ってしまわれました。大切な人を相次いで亡くして、生きてることの空しさにを感じて本当に参っている時に「脳が変わる生き方」を読みました。精神論も嫌いではないですが、茂木さんの本は脳科学の側面からそれを説明されていて、さらにやはり茂木さんの誠実な文章が私の心の中にすっと入ってきたのを覚えています。人間ってやっぱりそうなんだ…と思いました。本当によい本をありがとうございます。
自分という楽器をどれだけ響かせる事が出来るか、頑張ります。

投稿: Mikako Miyahara | 2010/01/14 15:51:30

茂木健一郎様
茂木さんの著書をもっともっと何度も繰り返して
読ませていただきたいと思います。
『ここからすべての場所へ』などを読み何度も何度も
泪が流れてしまったこと、生きていて良かったと
感じさせていただいたこと、感謝の気持ちは書き
表すことはできません。
『脳が変わる生き方』の帯に書かれている言葉を
繰り返し心から思っています。

投稿: Yoshiko.T | 2010/01/14 11:21:11

熱情に感染・・私にも伝わりました!
(寒さが吹き飛んだ感じです)

投稿: | 2010/01/14 9:16:40

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