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2010/01/05

文脈自体を設計しようという意識

 人間の脳というものは、「文脈」(context)に合わせることは器用にする。それぞれの「文脈」の中で、自分のやるべきことを読み取り、その期待に応えるというのは得意なことなのである。
 その一方で、どのような文脈の中で自分の脳を働かせるか、そのような「メタ認知」が必要とされる局面もある。文脈設定によって、自分のこれからの発展の方向が定まってしまう。その文脈設定における創意工夫や柔軟性、構想力は、ある特定の文脈の下でうまく立ちふるまうことと同じくらい、あるいはそれ以上に重要な生の配慮となる。
 たとえば、「大学受験」は、一つの文脈である。その文脈の中でうまくふるまう人を、「優等生」という。しかし、他の文脈を設定すれば、別の「優等生」の定義ができるかもしれない。
 日本語で表現するということも、さまざまな歴史的、文化的な経緯を引き受けた、一つの「文脈」である。そこには、良い点も、悪い点も、それぞれ存在することだろう。
 インターネットの発達などに促されて、自分の置かれている文脈は、以前ほど地理的な状況に左右されないようになった。東京に住んでいても、さまざまな文脈を工夫できるようになった。もちろん、それなりの苦労があるだろうし、最初はよちよち歩きかもしれない。いずれにせよ大切なのは、既存の文脈を受け入れてその中でうまくふるまおうとするだけでなく、文脈自体を設計しようという意識だろう。そうして、それを裏付ける行動だろう。それは、最初はどんなに拙くても良い。
 そうして、自分自身でさまざまな文脈を設計し、工夫し、移ろい、飛び込み、併任しているうちに、やがて文脈を超えた「普遍性」が見えてくるかもしれない。
 それが、「偶有性の海」に飛び込むということである。

1月 5, 2010 at 07:12 午前 |

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コメント

茂木健一郎さま

スキーという文脈

私の場合

東京うまれ育ちも東京、住んでいるのも東京は町田市
身長は161センチと小柄
スポーツとしてスキーを捉えるなら恵まれた体格でもなく
しかし、スキーという文脈は事実、偶有性の海のど真ん中 そんな感覚です。
日常とは違うスキーの醍醐味 摩擦の少ない
スーッと滑る感覚は、脳を確実に刺激しているかと。

北海道は小樽のそばキロロスキー場さんで

黄色いデサントさんのスキーウエアに黒のニット帽子 薄い水色みたいな青のラングのスキーブーツ
その私、キロロスキー場さんのコブ斜面を跳んで楽しく滑ってます
雪国育ちではない普通の私
でも、滑りながら
クオリアと偶有性を銀世界であるバーンに見ています
コブの形状、夕方に滑りましたセンターコースの横のコブ
ちょうどコブが終わる、その下の場所に、キロロアカデミースキースクールさんの先生と白いスキーウエアの生徒の皆さんが、こちらを見ながら、たぶん、コブの滑りを解説されているところに私が。

私はコブを跳びます
それはコブのクオリアを感じながら、そして次の次までのコブをみて身体の使い方をクオリアとして求めてです、偶有性の不確実性は雪質
これは決めつけるのではなく瞬時に判断しつつです本当に

キロロアカデミースキースクールの皆様の横で止まりますと、先生

前を見て滑っていると今みたく対応が出来る、見えているんですよ!

茂木健一郎さま
前をみて滑る
コブでは特に

以前、インターアルペン雫石スキースクールの校長先生のスキークラブ
岩手県の盛岡市スキー協会の傘下 スポーツデスクという校長先生の松ノ木さまのスキークラブに所属させて頂き、みっちりスキースクールで松ノ木校長先生に習いコブの滑りも徹底的に
そして印象的

緩い安全な斜面にて
校長先生が上で子供さんを
下では校長先生の奥様が、こっち!と子供さんに声をかけられ

高木くん、面白いんだよ、ターンなど教えてない子供たちに、下で声をかけるウチのヤツ 少しずらし、すると上で止まりの子供を放すとウチのヤツの所に滑っていく
ターンをしているんだよな!面白いよ、理論とかではなくターンを自然に
今、とても印象的に思い出してます

私は松ノ木敏雄インターアルペン雫石スキースクール校長先生に感謝しつつキロロスキー場さんにて楽しくスキーです

あー、あとは異性の方と出会いがあれば最高なんですよ!
茂木健一郎さま
具体的には神経質な私と違い昨日のようにバス停で私のスキーブーツを倒したりバスにて料金箱に私、いくら入れましたか?と、びっくりする程の、私の性格とは正反対の、お若い女性、こういう女性と出会いがスキーであればと

最終手段

神様、なんとかなりませんか!43才の、いまだに独身の私、カップルさんのような楽しそうなスキーは一度もしたことなく、真面目にスキー

さて
本日もクオリアと偶有性のキロロスキー場さんに!
起きます!

投稿: | 2010/01/06 6:21:19

先にしたコメントの追記です。

何時かは終わりが来る人生で、新たな文脈を設計しようとする意識を持つ事は、自分にとって新たな世界を見出すことでもあると思う。

わが人生の新世界を見出す為に、何でも良いから新しいことに挑んでみようか、そういう思いが強まる、一年の始まり。

投稿: | 2010/01/06 5:43:57

こんばんは 茂木サン 。
既存の文脈を 受け入れ 創意工夫し、行動する。自分らしさ、未来のビジョンを設計し、
意識し・楽しむ。

すると 「普遍性」ができ 、 「偶有の海」に飛び込む事が出来るのですね。
確かにそういう事ですね。大切なのは、自分自身が 強く望み、行動すること。決心!

投稿: | 2010/01/05 23:57:32

既存の文脈を受け入れて、文脈を設計しようとする。
それは始めは拙くても行動していく事に繋がると、聞き、そうだなぁと思います(*^_^*)

以前、井の中の蛙のことを考えたことがあります。蛙は、大海は知らないけれど井戸の中が素晴らしいことを知っています。これって、立派に…足を知っている。って、言えると思います。
若かった私は、自分の言いたいことをうまく言えませんでしたが、今だからこそ…かもしれませんが、確かにそう思います!

投稿: | 2010/01/05 23:19:32

人生の中の『出来上がった文脈』の中だけで生きているだけでは、自分の殻を敗れない。

そんな古い文脈の皮膜に覆われた自分の殻を破ることで、言われるような新しい文脈を作ることが出来るに違いない。

そして、自己を新しく覆う殻となったその文脈が、息苦しくなるくらい古くなったら、また突き破って・・・と、言う風に、普遍性の尻尾というものを掴める筈だと思う。

而して思うに、今の自分は、いまだ出来上がった文脈の殻の中で、少々、ぬくぬくしすぎている気がしてならない。

早いところこの殻を破って、新しく生まれ変わるようになりたい。

偶有性の大海に泳ぎだす為にも。そして普遍性と出会い、それを抱きしめる為にも。

投稿: | 2010/01/05 22:02:59

敗戦国の帰還民の子として無意識で親の背中に背負われて
辛うじて日本海を渡って帰国した私の小さな命

これまで、いろんな海に漂い這いあがり溺れないでないで
生きてこれたことは、本当に心からの幸せだと感じています
      私は、恥ずかしながら、泳げない(^^)

誰彼と決まらないまでも、文脈に寄り添いながら、精神を
の歩みを続けられることは、幸せ袋の中の大切な宝物の一つかもしれませんね、

泳ぎださなければ、たどり着くところも見えないですものね^^
たとえ、暗闇の岸辺を離れたとしても、偶有性の海というものがあるのであれば、辿っていきたい気持ちが芽生えます

普遍性とは何ぞや・・・・そんなものに出会おうとする旅路に、
愉快がなくてどうして生きていけるでしょう
聖人といわれるような人になった、艱難辛苦の人生を人のために生きたという人にも、愉快がどこかに寄り添っていたはずだと私は思うのです、^^、ちょっと難しげに書いてみました 、ふふふ^^

                   reiko,G


投稿: | 2010/01/05 12:01:12

文脈を設計する、か。
確かにもともと既製の文脈のなかにはある程度の説明書のようなものがある気がします。それを理解し、行動することは比較的容易なことですよね。
文脈をつくるってなるとまず必要になるのが、個人にしろ団体にしろ、ひらめきですよね。
そしてそのひらめいた不確実な世界にぎこちなくも身を投じるみる。
偶有的な世界を楽しむためにはやはり能動的な自己の働きかけが大切なのですね。

投稿: | 2010/01/05 11:47:29

 心機一転、挑戦です!

投稿: | 2010/01/05 9:20:31

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