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2010/01/06

ソクラテスじゃ仕方がない。

プラトンの『饗宴』を高校生の頃
愛読していた。

冒頭、パーティーに向っていた
ソクラテスが、途中で考え事を
始めてしまって、立ち止まってしまう。

もともと、ソクラテスがパーティーに
招かれていて、通りで出会った
知り合いを誘ったのに、
その誘われた知り合いを放って
おいて、考え事を始めてしまうのである。

パーティーのある邸宅に着いてから、
「あれっ、ソクラテスがいない」
と気付く。

それで、主人に「ソクラテスが
途中でいなくなってしまったんだけど」
と言うと、
誰かを見にやって、
「ああ、あそこに立っているよ」
ということになる。

それから、「ソクラテスじゃ仕方がない。
何か考え始めたんだろう。考え終われば
来るから、放っておいて待っていよう」
との相談がつく。

やがて、ソクラテスは思ったよりも
早く考え終えて、パーティー半ばに
姿を表す。

高校生の私は、ソクラテス
みたいな人がいいな、と思っていた。

私の知り合いで、一番ソクラテスっぽいのは
塩谷賢だろう。

ソクラテスは、生涯文章を残さなかった人。

塩谷が、一向に本や論文を書こうとしないのは、
仕方がないことなのかもしれない。

ソクラテスじゃ仕方がない。

塩谷賢では仕方がない。

1月 6, 2010 at 07:42 午前 |

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自然と向き合う農業、 畑はキャンバスと話し、 農薬、化学肥料を使わない有機農業に命をかける男がいる。 [続きを読む]

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2月13日は茂木健一郎先生の講演会です。みなさまぜひお越し下さい。 [続きを読む]

受信: 2010/01/07 8:06:48

コメント

茂木健一郎さま

それこそ
人の性格の決めつけなどあれですよね

正反対の性格の方、良いなと感じますが、その前に共感があってのと気がつきました
スキーブーツを倒して済みません、とバス停にての、お若い女性
私は見てなくでしたので実は謝らなくても解らない私は
でも、性格なんですね、お若い女性の方の
その後に
ところで、そんな隅に置いたスキーブーツに当たるの?普通!面白い、お若い女性!

性格が正反対の方に良いな!だけでなく、解る解るの感覚が前提で、反対な性格
こういう女性に巡り会えたらという贅沢な考え

でも、それは
人としても
解る解る、があって
性格が正反対なんだよな!そこが良いんだよな
なのでしようか?

人間は単純なものではなく ですから哲学的にならないと
茂木健一郎さまの書籍を拝読させて頂いてなかったら?
大変です本当に
茂木健一郎さまに感謝は常にです

まさかとは、ただ
茂木健一郎さまのお耳に
キロロリゾートスキー場さんにて黄色いスキーウエアのスキーヤーが滑り目立ってと
まさか、お耳に入るなど、ないとは思いますが

あ!それは本人は目立ちたいではなくキロロリゾートスキー場さんのクオリアと偶有性を銀世界に見て楽しく滑っていただけ、です

長峰側の雪質がよい
私だけでなく気がついての方々も
雪質をクオリアとしますと私だけでなく感じていたのかな?クオリアを

全日本スキー連盟さまも脳科学的に
雪との対話とかいう表現でなく
スキー・スノーボードにてのクオリアと偶有性
指導員がまず自然を感じながら楽しまないと生徒さんには伝わらない

キロロスキー・スノーボードアカデミーの先生は気がついているような感じです

コブにて前を見て滑るコブのクオリアを感じながらと考えた私
下に着いた時、先生が生徒さんに
前を見ていたら、今みたく対応が出来て、見えているんですよ!

茂木健一郎さま
びっくりでしたもの
キロロアカデミーの先生と会話などしてないし
ただ滑っているだけの私の滑りながら前を見る
考えいたことなので

あの先生を生徒さん信じて受講されて!

今回の一番の驚きとともに
キロロスキー・スノーボードアカデミーさんに受講される方々
間違いないと私は思います。
茂木健一郎さま
本当、楽しいですよ
私の場合はスキー
スキーだけと決めつけない
スノーボードの皆様にも、キロロリゾートさんの大自然、です。

投稿: 高木英樹 | 2010/01/07 6:22:02

こんにちは

>ソクラテスは、生涯文章を残さなかった人。

>塩谷が、一向に本や論文を書こうとしないのは、
仕方がないことなのかもしれない。


私の若い頃、頭の中にある事を、キータイプですべてパソコンに打ち出し、頭をすっきりさせようと思い、2、3年かかり、数MBになった事がありました。(^^)

投稿: 文章のクオリアby片上泰助(^^) | 2010/01/07 1:35:07

茂木サン、まだ 塩谷サンは 時期では ないのかもしれませんね。
温かく さなぎから ちょうになれるように
見守っていますよ〜。

投稿: サラリン | 2010/01/07 1:31:47

茂木健一郎さま

拝読させて頂きまして

私の理想とする女性

私の性格、神経質ではない逆の性格の女性
具体的には例のスキーブーツを倒してしまった、見知らねー女性
でも性格が正反対なのに、なんで良いと感じたのかな?
スキー板をバスのトランクルームにで、それでスキーブーツから視線も外していたので
実はスキーブーツを倒して済みません、と、真面目に申されたので初めの印象として真面目な女性、でも端に置いたのに、倒すの普通?面白い女性!という次に感じたことが印象的にでした。

本日、キロロスキー場さんにて、存じ上げない方より

私、滑りがコブで目立つとのこと

私、地味な性格なので

地味な性格で滑りが目立つとのこと
え?でした。

茂木健一郎さまと塩谷さま正反対のような部分と共感の事柄などが微妙にと想像します

もっと書きたいのですが
眠いので寝ます。

投稿: 高木英樹 | 2010/01/06 23:18:15

かつて聴講した、美術解剖学講義の席で、初めて塩谷さんを見た記憶が、この日記を読んだら、よみがえってきた、だんだんと。

初めて拝見した塩谷さんのお姿は、まるで何処かの仙人といった雰囲気を漂わせていらしたのを、ハッキリと思い出している。

そして何処かどっしりと構えられていたことも。

おそらくは生前のソクラテス自身も、そういうところがあったのかも。


いったん考え出すと、用事を忘れて、思考・思索に没頭する。

そんな師匠の姿を、弟子プラトンは『饗宴』をはじめ、あらゆる著作で書き残したのであろう。生涯、自らの手で文章を残さなかったがゆえに。

快く思わない人たちによって、毒をあおって死ななくてはならなかった、偉大で大切な師の姿を、後世に伝える為にも。

当時のアテネをたくさん闊歩していた詭弁家たちを、ソクラテスはその深い思索からつむぎだされた論理と優れた弁舌で、彼らの論理の誤りを導き出し、論破していった。

プラトンはじめ、アテネの悩める若者たちは、そんな彼に強く惹かれていったのだろう。深い思索の力、優れた論理、そして何よりも人間的な魅力に。


今の日本に塩谷さんのような、ソクラテスに近い感じで、思索しつづける智者がおられるのは、ある意味、すごいことなのかもしれない。

その塩谷さんのご親友に、これもある意味、プラトン的な知性と行動力を持つ茂木さんがおられるのも、あの両人と符合しているように思える。

そしてそのご両人の姿勢と、人間的な豊饒な魅力に、志ある人々は惹かれ行くのだろう…!

塩谷さんと茂木さんの友情が、何時までも不壊でありますように。

投稿: 銀鏡反応 | 2010/01/06 22:31:39

高校生の僕もソクラテスのような人がいいと思っています。


はっきりもうしまして、僕は茂木さんが羨ましい。


このコメントを書くエネルギー源も茂木さんに対する羨望なのかもしれません。

……金のためのアルバイト。受験のための塾通い。


誰も数学の問題は理解しても、数学については何も知らない。問題の解き方ばかりを知っています。


それこそ、森を見ても木の一本には気付かないんです。

先生も同じです。生物学で進化を教えているのに、種の起源を読んだことがないと言います。

恐らく、アインシュタインの謙虚さ、宇宙宗教、数々のアイデアについても知るものは少数です。


こんな、愚痴や、生意気は、書くつもりはありませんでした。が、投稿のところを押してしまいます。これを見た方々に不快を与えないことを祈ります。

……生きることは難しい。

投稿: 匿名希望 | 2010/01/06 21:09:31

親愛なる茂木先生様。
僕も、暫くメディアを離れ本の海に出ようと思います。
会話をしていると言葉に詰まった時に、咄嗟に代弁してくれるウィトゲンシュタイン。彼は、あらゆる思考を検証し他人の思考が分かっていた。今、彼の晩年期の哲学「確実性と偶然性の邂逅」を読んでいます。
ネットの海ではとても疲れてしまいました。テレビも体に合わない。
今朝聞いていた「ニュルンベルグのマイスタージンガー」の入りは心地よく体に浸透していた。明治神宮の芝生の緑広場で横になって読書を楽しみたいと思います。では、失礼します。

投稿: cosfeet | 2010/01/06 20:13:15

確かにソクラテスも釈迦もキリストも孔子も自分では何も書かなかったと思いますので、茂木さんがおしら様の本を出してはいかがでせうか?タイトルは「おしら様はかく語りき」茂木さんの注釈つきで!←期待のまなざし
おしら様って絶対凄い思考されてると思います
ウィトゲンシュタインだって、ラッセルが出版化に奔走しましたよね~?!
ってあり方を押し付けたらいけないってトルストイが言ってました。スミマセン(笑)

投稿: 眠り猫2 | 2010/01/06 12:47:27

私、パソコンの中から、見つけ出しました
塩谷 賢さんが芸大でお話をなさったのを!
風貌と異なるいいお声でした、あれ~ 風貌もいいのにね^^

茂木先生のせいで、おはん氏をいやでもしなければいけない感じ・・

そこん所が、また、今日のテーマにぴったり^^

講演会がありましたら、お知らせください、潜りで聴かせていただきたい希望が生まれました、

ソクラテスタイプ って人がおられるのですね、
新たな認識です、
娘家族や、古夫に対しての新な、愛の扉を開鍵になりそうです

古女房が、古夫と愛の暮らしを重ねるのも、
なかなか技がいるのです・・ うっかりすると、長生きしちゃうかもしれないでしょ^^ お互いに(笑)

ソクラテスタイプを受け入れよ!神様の声が聞こえてきそうです

いい言葉をありがとうございます

                  reiko.G

投稿: R.グランマ | 2010/01/06 12:09:57

あれ。

irony .. ? cheer .. ? 加油 .. ?
なんだか今朝の essay はいつもと違うかんじがしました。

ソクラテスは、生涯文章を残さなかった人。

孔子も。

そしてふたりとも愛弟子みたいな人たちが、臨場感あふれるたくさんの言葉を残してくれているのは、なぜなのかなあとときどきおもいます。

投稿: michiko | 2010/01/06 10:08:18

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