文明の星時間 ブームの歴史
サンデー毎日連載
茂木健一郎 歴史エッセイ
『文明の星時間』 第97回 ブームの歴史
サンデー毎日 2010年1月24日号
http://mainichi.jp/enta/book/sunday/
抜粋
私の人生の中で最初に記憶しているブームは、小学校2年生の時に日本中に吹き荒れた「仮面ライダースナック」だった。
テレビで「仮面ライダー」が放送され、子どもたちの間で大人気となっていた。そんな中、「仮面ライダースナック」が発売されると、仲間内でまたたく間に熱が広がったのである。
今から考えると、何にそんなに夢中になったのかわらかない。とにかく、カードが欲しくてたまらなかった。特に、「ラッキーカード」を熱望した。
「ラッキーカード」を送ると、カードを収納するアルバムを送ってくる。「ラッキーカード」はなかなか当たらなかった。幸運にも特製アルバムを手に入れた友だちを見ると、うらやましくて、その嫉妬の烈しさたるや凄まじいものであった。
そのうち、「仮面ライダースナック」を買って、カードだけを取って後は食べずに捨ててしまう子どもたちが続出。社会問題化した。学校の全校集会で、校長先生が重々しく「食べ物を粗末にしてはいけません」とおっしゃったのを覚えている。
私は、そもそもあまり買わなかったし、買った時にはスナックをきちんと食べていた。ある時、公園で遊んでいてカードだけを抜き取ったスナックがベンチに2、3袋置いてあったので、友だちと一緒に平らげてしまったこともある。
美味しかったが、何となく情けなくもあった。
全文は「サンデー毎日」でお読みください。
本連載をまとめた
『偉人たちの脳 文明の星時間』(毎日新聞社)
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1月 15, 2010 at 06:15 午前 | Permalink
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コメント
mogi san,
仮面ライダースナック私も全部平らげていましたよ。結構美味しかったと覚えています。懐かしい話に思わず大笑いしてしまいました。子供の頃の記憶は鮮明なんですね。
投稿: ロンドンのAKIO | 2010/01/16 23:09:01
茂木先生も、あの「ラッキーカード」を所望されていたんですね。
仮面ライダースナック・・・茂木先生の世代ばかりでなく、先生の世代のすぐ下である私たちの間でも人気は絶大だった。
あの当時、とにかく例のスナックについているカードを必死で集める少年たちを学校の校舎や校庭、あるいはお菓子屋さんの前で盛んに見かけたものだ。
少年たちは、とにかく必死で「ラッキーカード」を引き当てるのに夢中であった。
スナックを食べるのなんかそっちのけで。
その後、今度はスーパーカーブームというのがやってきた。ポルシェやフェラーリなどが人気を博していたが、一番の人気はランボルギーニカウンタックだった。それもリアウィングがついているLP500が希少車種ということもあって、同級生たちの間でも羨望の的だったことを覚えている。
そのころにはすでにあれほど少年たちの間で人気を博した「仮面ライダースナック」の存在などほとんど忘れられていたかと思う。
その後、数えきれないほどのブームが起こっては消え、消えてはまた起こり、我々の脳髄を好奇心と購買意欲とでいっぱいにした。
私が個人的に一番印象的だったのは、「バンド」ブームと「たまごっち」のブームだった。バンドブームは1990年代初頭まで続き、1960年代のGSブームのように、雨後のタケノコの如く多数のバンドが出現したが、2000年代の半ばまでにそのホトンドが解散し、
今残っているのは、沖縄出身のBEGINくらいであろうか。
今はお笑いと脳のブームが何故か、立ち消えすることなく延々と続いているようだ。
連載でもおっしゃっていたように、ブームは脳の常に新しいものを求める性質と深く関わっているのに違いない。今のブームに我々の脳が飽き足らなくなったら、新しいものを見いだし、それがブームとなるのだろう。
それにしても、アサカルで何時も見ている茂木先生の目は、好奇心にうち震える永遠の少年が住んでいるように思う。
投稿: 銀鏡反応 | 2010/01/16 16:08:18
「仮面ライダースナック」
お子でいらした時の
茂木先生と
今日の
茂木先生
「変わっておられない
素晴らしい」と
思いました
投稿: 岡島妙英 | 2010/01/15 10:27:52