文明の星時間 美空ひばりのコンサート
サンデー毎日連載
茂木健一郎 歴史エッセイ
『文明の星時間』 第96回 美空ひばりのコンサート
サンデー毎日 2010年1月17日号
http://mainichi.jp/enta/book/sunday/news/20100105org00m100005000c.html
抜粋
一番最初に家にカセット・テープ・レコーダーが来た時のことはよく覚えている。さっそく、自分の声を録音して聞いてみた。ふだん耳にしているものとは少し違う。これが自分の声かと、驚いた。
父が車を買った時のことも覚えている。家に車が来たというので、家族がはしゃいで、用もないのにいろいろなところに出かけた。カセットプレイヤーがついていて、様々な音楽をかけた。
どちらも、私が小学生の時のこと。マイカーとカセットと。二つの要素が揃うことで、私と、二歳下の妹は、両親が美空ひばりが大好きだということをとことん思い知らされたのである。
日曜日、ドライブに行くと、必ず美空ひばりさんの曲をかける。『柔』、『悲しい酒』、『真っ赤な太陽』、『東京キッド』、『悲しき口笛』、『リンゴ追分』、『車屋さん』。何度も聞かされたので、幼い私たちもすっかり覚えてしまった。
全文は「サンデー毎日」でお読みください。
本連載をまとめた
『偉人たちの脳 文明の星時間』(毎日新聞社)
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1月 9, 2010 at 08:41 午前 | Permalink
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コメント
ひは゛りサンの 「川の流れのように」を聴きますと 、なぜか 雄大な思いの広がり と 心に哀愁を感じます。
まだまだ 私には 歌えない曲です。
投稿: サラリン | 2010/01/10 23:16:08
ものごころついたころから、美空ひばりは、TVに映る歌の世界のスーパースターとして、ピカピカに光り輝いていた。
TVの前に座って見ていた、当時3歳の幼児だった私は、ひばりがこの島国のエンターテインメントでどんな位置をしめている存在だったか、全くわからなかった。ただ、彼女の輝きは、当時からまばゆかった。
後になって、終戦直後から高度経済成長期に至るまで、演歌を含めたポップの世界でものすごい存在だということを知った。
あの輝かしい東京ドームでのラストコンサートのあと、私もよもや彼女が死ぬとは、毛先ほども思っていなかった。
ひばりが亡くなった時、昭和という波乱激動の時代は、本当の意味で終わった、と言われているが、昭和の残像は、美空ひばりの姿と共に、私たちの胸の中に息づき続けているようだ。
戦後の焼け跡から若きディーヴァ(歌姫)として突如出現し、以来52歳で旅立つまで激動の時代に、輝きとおしたひばり。
ある時代を共に生きてきた、一人一人の胸に、このディーヴァは永遠にいきつづけるのに違いない。
投稿: 銀鏡反応 | 2010/01/09 17:39:08