« The variable unconscious | トップページ | Sumo wrestling with Akira »

2009/12/20

北極星

「ザ・ベストハウス123」
の収録で、
池上彰さんとご一緒した。

ぼくは池上さんのことが
とても好きで、
直接お話を聞けてうれしかった。

『週刊こどもニュース』の
話をしたら、「あれはこどもニュースと
言って、実は大人も見ていたんですよ。」
と池上さん。

「今は、リサーチなどのスタッフは
いらっしゃるんですか?」
と聞くと、
「いやあ、自分でやります。
ぼくは記者だから、自分で
調べて書くのが楽しいんです。」
と池上さんは言われた。

池上さんが解説したのは、
ルーマニアのチャウシェスク政権の崩壊、
それに、ピュリツッアー賞を
受けたケビン・カーターの『ハゲワシと少女』
について。

池上彰さんが素晴らしいと思うのは、
歴史とは何か、民主主義とは何か、
ジャーナリズムの役割とは何か
ということについて
揺るぎない真っ直ぐな信念を
持っていて、それを誰にでも
通じるわかりやすい言葉で
語ってくださる点である。

いわば、ジャーナリズムにおける
北極星のようなもの。

メディアの中では、どうしても、
ショッキングなことを言ったり、
目立った主張をしたりといった
論調が注目されがちだが、
それは、寄席でいう「色物」
のようなもの。

楷書ののびのびとした美しい
論議をやさしく届けてくれる、
池上彰さんが本当に好きだ。

インターネットの発達で、
大学に行かなくても誰もが
本格的な学問ができる時代。

そのことに、みんなもっと
早く気付かないかなと思う。

インターネット上に蓄積されつつ
あるリソースは膨大である。

たとえば、Bryan Mageeの
哲学解説シリーズ。

そうして、かつてNHKで
放送された、埴輪雄高さんの
『死霊』をめぐるドキュメンタリー。

どちらも、それぞれyoutubeにて
「Bryan Magee」、「埴輪雄高」
という名前で検索すると出てきます。

学問というものを、institutionから
解放できる、そして解放すべき
時期がきた。

もちろん、大学を始めとする組織は、
人々が集う場所として機能しつづける
だろうけれども、それは理想を
言えば「志の共同体」でなければならない。

ただ単に、「なになに大学卒」
などという「ブランド」を身につける
ための場ならば、その人自身も、大学も、
そうして日本も沈没していくことだろう。

朝食べるチョコレート一個。

うれしい。コーヒーとの組み合わせ。

そうして、また、活気に満ちた一日
が始まることの予感。

12月 20, 2009 at 10:03 午前 |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 北極星:

» ボクらの時代 堂本光一×滝沢秀明×森光子 トラックバック 須磨寺ものがたり
ジャニーズ事務所の売れっ子二人と、 大女優という組み合わせ、 緊張の中にも和やかに会話がはずむ。 [続きを読む]

受信: 2009/12/20 11:03:37

» etude185 トラックバック 御林守河村家を守る会
ボタンを押していただければ幸いです [続きを読む]

受信: 2009/12/20 12:33:23

» 学ぶ トラックバック POPO
学ぶことは ただ知識を詰め込むことではない ばらばらの知識と知識を連関させて 知 [続きを読む]

受信: 2009/12/20 18:16:37

» etude186 トラックバック 御林守河村家を守る会
ボタンを押していただければ幸いです [続きを読む]

受信: 2009/12/21 8:23:42

コメント

こんにちは

けん玉.. 
おじさん温泉の写真の数々、たのしそうでした。
おしらさまがお薬を飲んでらっしゃるのはすこしショックでした。

池上さん、よいですね。

前に世界情勢について書かれた本をよんだら
複雑なことがわかりやすくまとまっていて、すごいなと思いました。

このごろ、インターネットが人並弱につながるようになってから
Youtubeなどをよく見ています。

かなり遅いのですが、先生がおっしゃっている
ネットの可能性というのを実感するようになりました。

茂木さんやオバマさんのお話や、
音楽も貴重な映像などもあって、誰でも見ることができてありがたいです。
Youtubeを立ち上げた方はすごいですね。。

英語の教材もよいものがありました。
情報がたくさんあって見つけるのは大変ですが、
ネットは使い方次第でとてもすばらしいものになるのだと知りました。

ただ、時間がほんとうにあっという間にすぎてしまうので驚きます。。
テレビも好きだけれど、見る時間がさいきんほとんどなくなりました。


おしらさまのスタンス、
よいですね。。

300年くらいのことを考えたい
スケールがすごいです。。

おふたりの会話はとてもたのしそうですね。
お体をお大事になさってほしいです。

Big tree のお話 
写真の木はほんとうに大きい。
あまりよく読めていないかもなのですが、
しみじみとしました。。

冬らしい冬ですね。
寒いです。

先生もお体をおだいじに

投稿: | 2009/12/22 15:23:00

茂木先生 こんにちは♪
池上彰さんの「週刊こどもニュース」いつも母と、楽しみに見ていました。分りにくいニュースがあると「今に、こどもニュースで、池上さんが説明してくれるから!」と…笑!ほんとにかみ砕いて、分りやすい言葉で、消化して、解説してくれるので、こちらもすぐ飲み込めます。茂木先生の朝カルの講義も、ほんとにかみ砕いて、いろんな物を混ぜて、美味しい味付けでお話しして下さるので、毎回、スッキリと消化出来て、もっと食べたく!??なっちゃいますから…笑。「北極星」のように、自分の中にいつもぶれずに、同じ位置にいてくれる人(物)があるのは、生きていく上で、とても大切な「心」の支えになっています♪

投稿: | 2009/12/22 0:28:02

おはようございます、茂木先生♪♪♪


確かに沢山の本や辞書を持ち歩かなくてもネット1つで勉強が出来ます。

ただ、何かを調べたい時検索結果が山ほどでどれを参考にしてよいか難儀します。:-<


今日は雪の休日ですのでBryanMageeの哲学解説シリーズ(youtube)閲覧してみようと思います!


それでは先生、本日も良い1日を~。
(/=^ェ^=)/coffee + choco=〇〇

投稿: | 2009/12/21 8:10:02

茂木健一郎様
茂木さんのことを北極星だと
思っているかたが、どれほど
たくさんいらっしゃることでしょう。
ああ、歳月に深く感謝しております。

投稿: Yoshiko.T | 2009/12/21 1:27:40

こんにちは

>『週刊こどもニュース』の
話をしたら、「あれはこどもニュースと
言って、実は大人も見ていたんですよ。」
と池上さん。

私も、池上さんの週間こどもニュース見てました。難しい事をわかりやすく解説するのは勉強になりました。(^^)


今は、不景気で大学へ行けない人が多くいるらしいですから、インターネット版の大学で学ぶのもありかもしれませんね。また、不正コピペ論文を解析するソフト「コピペルナー」が発売されたらしいですからね。フリーの講義映像で自由に学び、卒業したい大学の試験論文書いて単位をとって卒業するのも良いかも知れませんね。(^^)

投稿: | 2009/12/21 1:05:06

寝る前にPCを開くと、 北極星 の見出し
こどもニュースのお父さん、私も好きです

近頃テレビで拝見し、とてもうれしかったです
素晴らしいジャーナリストなんですね、
新聞の読み方を、テレビでお話ししておられました
極めてもったいない読み方をしていた私・・・
気がつかされました、

北極星、なんかいいですね譬られ方が・・

北極星、私の住む街の夜空にも輝いていますよ
当たり前ですね^^ 
真っ暗闇に輝いていますね、 離れて、一個だけ

人差し指と親指いっぱい広げて5倍した日が懐かしい・・・
今は、誰かあの星を見てる人はいるのだろうか・・
☆の名前を当てっこしながら、
過ごした子供達との時間が懐かしいです

それにしても、2001年のしし座流星群のときはすごかったですね
本当にこのおばあちゃん嘘言ってるんじゃないって言われても
あんた馬鹿ね~ って言いかえしたい程、素晴らしい流星の降る夜を過ごしました、
頭から掛け布団をかぶって明け方ころまで庭先をうろつきました、自慢しても自慢してもしきれないほどの感動の夜でした~^^
こんな変なおばあちゃんも世の中にいるんですよ^^
それにしても寒かったですよ!

すみません、北極星のお話から、すごい数の流れ星の話まで、
話題が吹っ飛んでしまいました^^

今夜は彰と陽のご紹介、
どちらも、すごい方々!茂木先生はどちらの 生あきらさんともお知り合い、その落差に私がこんなところにコメントする意味・・・あるの?ってふと考えてしまいます

すみません、またお邪魔して、素っ頓狂なお話をしてしまいました
北極星が集まって .. というのも変ですが、しし座から流れきたあの夜の星達の様に消え去らないで、素晴らしい先生方が集って、知性と精神と、愛有る世界になるように、私達凡人を率いていってください

一晩中はお話ししたくなってきましたので、もう休みます^^

では、また、   reiko.G

投稿: | 2009/12/20 23:40:04

こんばんは 茂木サン 。
ただいま。ちょっと旅に行ってきました。
意識が過去から未来に行き、今ここに戻ってきました。
先の未来(なりたい自分の姿)をイメージできたので、
気持ちの整理ができました。
もうすぐ 年も変わりますし、何だか ウキウキ ワクワク 楽しみです。

関根画伯も 新天地ガンバッテ

投稿: | 2009/12/20 23:40:04

茂木さんは、池上さんが本当に好きなんですね♪

脚色された情報が多い中で、池上さんの作っている番組は、人で例えるなら、のびのびとしていて率直で、朗らかなものを感じさせるように私は思います。

大学は、志の共同体という形。ブランドではなく、その大学の校風や志しを卒業しても持ち続けていける。そういった何かを大学生活で見つけられると素敵ですよね(^-^)
私の母校も、そうゆうところです。私の原点であり、なくしたくない大切ものがある学校です(o^∀^o) 

どこにいても見つけられ、それを頼りに戻ることができる…北極星のように。

投稿: | 2009/12/20 22:32:43

茂木先生、こんばんは^^
私も池上彰さんが好きです
週刊こどもニュースから池上お父さんがいらっしゃらなくなって
本当にがっかりしたのを思い出します

しばらくテレビでお見かけしてませんでしたが、
近頃時々お目にかかれるようになり嬉しく思っています
新聞の読み方、先日も詳しく愉快に教えてくださっておられ、
やっぱり素敵な努力家であられると感激でした
優秀な方が努力されるのを、茂木先生からも教わっていますが
今日の、文章を読んでいてもむねにあついものがつたわt

投稿: | 2009/12/20 21:46:42

  
      「志の共同体」

       良い響きですね

       ここのところ

       少しがっかりした事が
 
       ありまして・・・・・。

投稿: | 2009/12/20 18:49:12

茂木さんに反論するようですが、
インターネットは大学の代替物たりえない、と思います。
個人的な経験からもいえることですが、
大学(とくに学部)は、「現実に対する方法としての学問」の
「方法」、つまり、
「方法の方法を学ぶところ」といっていいと思います(学問の内容、そのもの、というよりも)。
そして、その「方法の方法」を学ぶ上で、効果的なのは、
目の前のこのマイクを握って、つばを飛ばして熱っぽく話している、
教授や准教授や講師という実体を持った、肉体が、
抽象的な「学問」というものをやっているのだ!という驚きだと思います。
たんに、本を読んだり、ネットで画像を見たりしただけでは分からない、
その教授や准教授や講師の実体性(「ああ、先生、髪、切ったな」とか、「ああ、先生の服、ユニクロだな」とか、そういったささいなことから感じ取れる実体性)が、「方法の方法」を学生の頭に一生消えないものとして、刻印させるのだ、と思います。
考えても見てください。もし、大学という場(それも実体としての「場(スペース)」)がなければ、茂木さんの「ご学友」にも会うことはなかったのですよ。
大学というキャンパスも一つの実体を持った「場」です。
そこに、遊びに来るのであれ、学問をしに来るのであれ、スポーツをしに来るのであれ、楽器を鳴らしに来るのであれ、そういった一つの「場」にいやおうなく「巻き込まれる」(involved in)される経験というのも大事なものだ、と思います。つまり、「準社会」としての大学ということです。
また、大学は「志の共同体」であるべきだ、とのことですが、
だとするなら、茂木さんは、大学の大衆化に反対なのでしょうか。
僕も、単に就職のために「早稲田卒」だの「慶応卒」だのの肩書きを手に入れるためだけに大学に行くのは、もったいないと思いますが、大学の大衆化には賛成です。
社会の活発さを計るのに、その「中間層」の厚さを見る、ということが一つあると思います。経済的な中間層だけでなく、誤解を恐れずに言えば、「知的な」あるいは「学問的な」中間層というものの厚さをもっともつためにも、大学の大衆化はいいことだ、と思います。(もちろん、大学に行ったから、「頭がいい」とかそういうことではありません。ただ、大学で基礎の基礎であれ、「学問」に触れることはとてもいい機会だと思います)。
大学を卒業したあとで、独学としてネットのリソースを活用するということは、大いにありうると思いますが、それ自体が大学の代替とはなりえない、と思います。

投稿: K・I | 2009/12/20 15:40:01

↓訂正
あ、間違えました!「死霊」は埴輪氏ではなく埴谷氏でした!
大変失礼しました
m(_ _)m
関係ないけど埴輪ってメッチャ可愛いですよね!
それではまた!!

投稿: | 2009/12/20 15:31:43

茂木さん、貴重な学問情報、ありがとうございます!
埴輪雄高氏の「死霊」は鈴木晶子さんの御著書で紹介されていて(魂とはなにか)興味があったので、YouTubeで検索してみます♪

今日もいい天気ですね♪(サザエさんみたい)

投稿: | 2009/12/20 13:08:33

Bryan Magee!
"Philosophy and the real world : an introduction to Karl Popper" の人ですね。
はじめて入った大学院の研究方法論の科目で、Karl Popperをこよなく愛する先生からこの本を読めと宿題が出て、どうしようかと思いました。いまになってやっと、こよなくすばらしい本なのだと感じます。

(Mageeが先に目に付いて、なぜだかずっと女の人だと思っていました。)
Bryan Mageeの哲学解説シリーズとは?ウェブがあるのですね。探します。

投稿: | 2009/12/20 11:27:17

おはようございます。
自分の好きな人を、別の好きな人が好きだと言って下さっている。
なによりの幸せです。
ありがとうございます。

投稿: | 2009/12/20 10:39:31

コメントを書く