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2009/12/03

選んだ5句のうち2句は

NHK出版の前にくると、
いるかと持った高井健太郎さんがいなかった。

二階で呆然としていると、高井さんから
電話があった。

「入れ違いになったんですね」

高井さんが部屋に連れていって
下さった。

伴田薫さんがにこにこ笑っている。

部屋詰めでゲラを見る。

大場旦がやってくる。

怪奇オオバタン。

どうしても気になって、
オオバタンの方をちらちら見る。

オオバタン曰く「ゲラに集中して
ください!」

すごむと迫力があるのは、
編集長になってますます磨きがかかった。

品川駅から小田原へ。

新幹線を降りると、作曲家の渡辺俊幸さんと
いっしょになる。

湯河原でタクシーに乗ると、運転手さんが
不思議がった。

「今日は何かあるんですか。さっきも
お客さんをうおしづまで乗せました。」

黛まどかさん主宰の「湯河原句会」。

今回の参加者は、

煎茶家元の小川後楽さん
構想日本の伊藤伸さん
日経新聞論説委員の伊奈久喜さん
東京財団会長の加藤秀樹さん
国文学者の高橋世織さん。
登山家の竹内洋岳さん
表装作家の麻殖生素子さん
スポーツジャーナリストの増田明美さん
写真家の南浦護さん
作曲家の渡辺俊幸さん
小田原高校の岩本明子さん
そして、黛まどかさん
だった。

加藤秀樹さんに「必殺仕分け人」
と書かれたはちまきを頂く。

加藤さんは、まさに「仕分け」
の総元締め。

貴重なものを下さった。

前回の句会で、私は「嵐樹」(らんじゅ)
という俳号を考えてきたが、
「ケンケンにはかっこよすぎるわよ」
と黛まどかさんに一蹴されて、
「天保丼」という俳号をつけられた。

そろそろ「嵐樹」を許してもらえると
思ったら、「まだまだダメよ。」
と師匠のお許しがでない。

仕方がないので、謹んで
師匠に頂いた俳号を使う。

ひどい俳号を師匠からつけられたのは
私ばかりではない。

皆、「それはかっこ良すぎるわね」
とヘンな俳号をつけられる。

それでも、みなにこにこ笑っているのは
師匠の人徳というものだろう。

今回私が詠んだ俳句

冬の蝶 ビークマークの 相名残り

深山来て 出会いし鹿の 後ずさる

見納めの 紅葉は光に 変容す 

           天保丼


寺田寅彦の追想によると、漱石は
俳句について次のように語っていたそうだ。

「俳句はレトリックの煎じ詰めたものである。」
「扇のかなめのような集注点を指摘し描写して、
それから放散する連想の世界を暗示するものである。」
「花が散って雪のようだといったような常套な描写を
月並みという。」
「秋風や白木の弓につる張らんといったような句
は佳い句である。」
「いくらやっても俳句のできない性質の人がある
し、始めからうまい人もある。」

ぼくが俳句をどれくらいわかっているか
知らないけれども、
選んだ5句のうち2句は師匠の句だったから、
それなりに選句眼はあるのだろう。

「特選」に選んだのも、師匠の句だった。

宴会が終わり、まだ少し早いが
ちょっと横になろう、と布団に入ったら、
そのまま朝まで眠ってしまった。
エレベーターに乗ってぶんぶん振り回され、
荷物を忘れる妙な夢を見た。

だから今朝は、早くから温泉に入って
気持ちが良かったが、
ネットが通じないので日記のアップは
後になる。

12月 3, 2009 at 10:16 午前 |

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コメント

茂木サン、自分の書き込みに誤りがあり、乱文含めお詫び申し上げます。
朝、自分の愚かさに、悲しいばかりです。今後は しっかり意識のもと、再確認し、
「投稿」 致します。

投稿: | 2009/12/05 10:35:42

茂木サン 、 俳句は 31文字に 思いを納めるには
難しいですね。
いいアドレスありがとうございます。参考になりました。

投稿: | 2009/12/05 2:02:25

茂木健一郎様

はじめてコメントさせて頂きます。

学生時代に言語学を専攻していて
Cognitive Scienceに興味があります。

遅ればせながら先日、「脳を活かす仕事術」を
読ませていただきました。

私も、わかってはいるものの
うまく再現(表現)できずにいました。

Input/output法に習い、
私もどんどん出力をしていこうと思います。

天保丼とはどんな意味でしょう。
ひどい俳号。。。
天保という元号がありましたね。

機会がありましたら
またブログを覗かせていただきます。

uesugimilk

投稿: uesugimilk | 2009/12/04 4:03:00

時代の荒波に飲まれながらも溌剌と頑張っていらっしゃる茂木さんへ


持っていくべきもの

捨てるべきもの

手放してはいけないもの

己の進むべき道と信念だけは忘れてはいかないでください

人生は読んでいくとすぐに今に至るものですね
それはこの先も変わらないと思います


ある意味五次元世界に生きる私たち花火の様な人生でありそうありたいとも願います


『シン』という言葉
空気に溶ける様な響きですここから一つの物語が始まるのですかね
とってもいい響き


土竜はただ餌を求め徘徊し食べ続ける、そして土の中で朽ち果てる
それは自然の掟
それを破ることは到底かないません


花の園 岬に願いを 夢の星。茂木さんを見習って、人生初めての俳句をつくってみました。。駄作も駄作です。。俳句の決まり事やルールもまったくわかりません。俳句の勉強してみます。。。


11、22、33、44、55
茂木さんにすべての時空の御加護がありますようお祈りしています

風と光と未知のおたよりでした
少々個人的妄想も挟みます。失礼しましたm(__)m

投稿: | 2009/12/04 3:16:48

こんにちは

「人々に、真に染み入る、俳句読む。」

           オマージュ野丼(^^)

投稿: | 2009/12/04 2:23:14

茂木健一郎さま

今晩も半井小絵さん
素敵な髪型で輝いてました
日曜日、天候回復するお見立て、茅ヶ崎の沖磯に、考えます

さて
湯河原?
私でしたら
湯河原埋立地のテトラポットでお魚釣りですね

投稿: | 2009/12/04 0:15:03

黛師匠は相変わらずビシバシ調で、でも、そこがなんともいいですね~。いまだ、嵐樹さんの俳号のお許しならずですか。う~ん、なかなかに厳しい。

当地は今日は風雨で間もなく本格的な冬がやってきます。こういうときは、やはり、温泉が一番のごちそうですね。週末は家族で白山麓の温泉にでもでかけることとしましょう。では、拙句をひねりつつ・・・

山の湯の熱し風音冬に入る

さて、今日は内湯でがまんすることとしましょう・・・。

 

投稿: | 2009/12/04 0:10:16

天保丼先生の夢は妙じゃないですよ~?
そのまんまの解釈なんじゃないですか~?(多分)

天保丼て美味しそうな名前ですね♪

黛まどかさまの句会は楽しそうですね♪黛さん美人~目の保養です♪

そうだ、黛さんの俳句の御著書も読まないと!
正岡子規も寺田寅彦も!
なんだか活字中毒地獄の味噌蔵猫です(そんな作品が椎名誠さんのであったような~?)
テポドン先生の俳句は①は謎ですが(失礼!)②③はなかなかですね♪
鹿可愛いです
(・ω・)/
「奥山に紅葉ふみわけなく鹿の声きく時ぞ秋は悲しき」でしたっけ?思い出しました。
秋は悲しき…(;_;) それではお休みなさいませ~\(^_^)/

投稿: | 2009/12/03 23:25:16

湯河原の句会、錚々たる人々が集まってこられたんですね…!

雅号について『嵐樹』のほうが個人的には素敵で、茂木さんに合っているんじゃないかと思うのだが、最近は『天保丼』も妙に可愛いな、と思えるようになった。

このエントリーにご紹介の3句を拝見しました。自然の息吹きをこよなく愛する、茂木さんの思いが滲み出ていて、えもいわれぬ味わいのある、よい句だと思った。

五七五の17文字の中に、さまざまなメッセージをこめて、俳句の達人は句を詠む。

今はどんな人でも、自由自在に句を詠む時代になったようで、市販されている缶のお茶の表面にも「俳句コンクール」入賞者の作品が載っている。読むと、1人1人の、生活の実感がユーモラスに表われている。

ひょっとしたら、私たち一人一人の中に、この間のエントリーにあった『何でも俳句にするおじさん』が住んでいるのかもしれない。

しかし漱石の最後の指摘のように、いくらやっても俳句のだめな人、うまい人、それぞれあるのに違いない。『何でも俳句にするおじさん』にも色々いるのだなぁ。

最近は詩も作らないし、句も詠まない。でも、詩興は頭の中に常に沸いている。

茂木さんの毎日アップされるこの日記にも、紡がれる言葉の端々に、艶やかな詩興が秘められているように思う。

それはさて擱いて…。最近師走だというのに、ほぼ1日おきに雨と晴れの日が繰り返される毎日です。町は木の葉が紅や黄色に染まって、温かい色があふれるようになっていますが、風はドンドン冷たくなっています。

今、木村秋則さんのドキュメンタリーを見ています。木村さんが奇跡のりんごを生み出すまでの壮絶な日々が、再現ドラマになって放映されています。

お身体くれぐれも御自愛下さい。それでは!

投稿: 銀鏡反応 | 2009/12/03 22:43:21

どこまでいっても師走の空


季語がまわりにこんなんしかないっ!!
ベンチでふたり肉まんあんまん
こんぶだし香りてきょうもカップめん
クリスマスいったいだれの誕生日

投稿: | 2009/12/03 21:53:50

11月28日に、湯河原で同じく吟行会を楽しんできたばかりなので、
とても身近に読ませて頂きました。

見納めの 紅葉は光に 変容す

は、紅葉が光に吸い込まれていくような感じを受け、
脳科学者ならではの視点だと思います。
同時に、湯河原での紅葉景色が思い浮かんで来るような作品で、
秀逸だと思います。

投稿: | 2009/12/03 21:52:00

昨日、茂木さんの本を拝見してファンになりました
中学3年 女 です!!
「脳を活かす勉強法」とても参考になりました
私もアインシュタインのようになりたいっ!!
でも、茂木さんのような脳科学者にもなりたいです!
本当に尊敬しています
これからもお仕事(勉強)がんばってください。

投稿: | 2009/12/03 18:38:54

 う~ん、俳号かぁ…僕も自分に、つけてみたくなりましたな。

新人(にいと)

なんてどうでしょう?(笑)

 怒髪天 読書の予定が 爆睡に

 新人

…これじゃ、川柳じゃないか…

投稿: 岡島 義治 | 2009/12/03 18:04:30

茂木健一郎さま

一句

富士の峰
積雪みゆる
釣れないよ


本当、烏帽子群礁にて
お魚が釣れている時は気がつきませんが
お魚から音信不通のウキが動かない
キョロキョロして
富士山!

富士山が気になった時は
釣れてない時です。

投稿: | 2009/12/03 17:19:40

茂木健一郎さま
ふと
私の師匠は

人生の師匠 茂木健一郎さまです

投稿: | 2009/12/03 16:30:14

天丼、いいですね(^^)

私は歳時記はホトトギスさんのです。
俳句を好きになったきっかけがホトトギスさんのおかげでしたから。
こうして、季語を眺めているだけでも楽しい・・。

投稿: | 2009/12/03 14:58:58

久しぶりにまどか師匠のご鞭撻のもと天保丼が出ました!自慢げなのが持ち味で愉快な丼ちゃん。師匠のお名前の如、まあるいお月様の影に鈴生り蜜柑の芳香。本日は雨、皆様お元気で。

投稿: | 2009/12/03 14:13:25

氷雨でも 濡れて笑顔の サンタさん  ^^  小丼
林沿い 爪先辺りに 冬すみれ^^ 小丼

先生、楽しい一日でよかったですね~
黛先生は、愉快ですね、天丼でなくて
格好がつきましたね~~^^
天を保つですか・・・ 優しい心の大きなお丼で!
素敵な句がいっぱいできましたね~
後ずさりする森の奥の鹿の気持ちを想いました^^
わたしだったら・・・・
まあ、こんなところで、何の冒険!って
云っちゃったかもしれません^^
誰・・? このおばあちゃん・・って
先生が後ずさりなさったかもしれませんね^^

私がお母さんだったら
息子がこんな穏かな一日が過ごせた日には嬉しくなって、
家湯温泉に浸かって、同じ幸せを感じるでしょう^^

そんな時の鼻歌は   
 
 デュークエイセス の  いい湯だな・・いい湯だな~
                 ちょっと古すぎでしたね・・^^

ちなみに、私が歌う歌は、 お風呂から出た子は~ 
             も~あ もあもあ、 もあ・もあ・もあ~
             ふんわり、湯気が もあもあ~
             石鹸の、匂いがする~
             も~あ もあもあ もあ・もあ・もあ~

       木枯らしの吹く夕べ、お風呂は一番の癒しですね!

                     reiko.G       
 

投稿: | 2009/12/03 12:55:40

茂木健一郎さま

本日、東京は雨

では一句

雨の中
紅葉映える
よい季節


紅葉は映えますが
気温、半井小絵さんのお見立て通り低いです。

投稿: | 2009/12/03 12:49:58

茂木さん、おはようございます。
楽しそうな「句会」と「温泉」、良かったですね!!

茂木さんの‘俳号’は、面白いですねー。(笑)

私たちが「俳句」を作るという「心」は大切な様に思うのです。
と~~~っても!!

生活の場面では、お葬式の時に時々、俳句が詠まれたりします
ね。
少ない言葉数ながら、‘ジ~ン’と心に染み入るものを感じま
す。

茂木さんの「夢」は~???(笑)

今日の東京は、一日中、雨の様です。
湯冷めは大丈夫ですか~~~???
どうぞ、お気をつけください。

投稿: | 2009/12/03 11:08:44

茂木健一郎さま

一句、私も

茅ヶ崎で
富士山望む
雪化粧

茅ヶ崎の沖磯で富士山!雪化粧!
こんな時
お魚が釣れなく
キョロキョロしていて
そんな図式の時です

投稿: | 2009/12/03 11:08:12

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